無意識日記々

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ラブラブモノラル

雨の日に聴くキース・ジャレットはよいなぁ。何という繊細なタッチ。この人は何でも弾けるんだね。

来週にはキング・クリムゾンのライブ・アルバムが発売されるのか。まさかのベストヒット選曲を今の編成で、という事で昨年の来日公演を観ていない身にとっては興味をそそられる内容。私が見た時にはアマゾンのヘヴィ・メタル・セクションで第1位でした。誰だか知らないがよくわかっていらっしゃる。史上最高のヘヴィメタルを奏でたバンドはヘヴィメタルバンドではない。キングクリムゾンだ、とアホなメタルヘッズである私はいつも主張している。本当の意味のヘヴィネスでキングクリムゾンとピンクフロイドに勝てるメタルバンドは今のところ存在した事が無い。

さて。全く関係の無い話から入るのはいつもの事だが。ヒカルの復帰が決まって、皆盛り上がっているのだろうか。或いは、盛り上がっている人が居るとして、どこの誰なのか。

私などは、相手が人妻だろうが子持ちだろうが絶賛母乳授乳中だろうが、どうせ目がハートなのだ。ヒカルは永遠に年下なので(私が冷凍保存されたりしない限りは、だが。)、幾ら老けようがこっちはもっと老けている。いつまで経っても「若い女の子」だ。いやホント。

そんななので、毎度のように、「平静を装う」のが第一の仕事である。宇多田ヒカルが復帰だって? ふーん、過去の実績なんて関係ないね、たった今、いい曲を書いていい歌が歌えるかどうかだ、それに尽きる、ちゃんと冷静に評価するもんね、と嘯くのが私の…いつもやっている、いや、やろうとしていること、かな。

ヒカルが現れると世界がモノラルになる。前も解説したように、視覚は世界の切り取り方で、聴覚は世界との繋がり方だ。ステレオでものを聞くと、人は三次元空間を思い浮かべる。ステレオは視覚を刺激する。

一方、モノラルにあるのは距離だけだ。一次元。Distance。私とヒカルの距離があるだけである。だからといって世界を切り取っている訳ではない。音のポイントはそこである。ヒカルの方から届いた歌も、他の方角から届いた歌も、モノラルの世界では純粋に同じに響く。違うのは音量だけ。音量オンリー(←言いたかったらしい)。即ち距離のみだ。

そういう意味では、余計な歌は要らない。ヒカルの歌と自分の心の響き合い方で、今の距離がわかるだろう。勿論私に限らない。これを読んでいるあなたもキミもみんなみんな、同じように自分の心とヒカルの歌との響き合い方で距離を測れる。そうなってから初めて、盛り上がったり盛り下がったりすればよい。或いは、言い方を変えれば、その時初めて自分が盛り上がってるかどうかを知るのである。今は、まだ早い。


新しいアー写、新しい音源が公開になったら、そこで漸く動き始める。それまでは、キースジャレットでもキングクリムゾンでも何でも聴いて時を過ごせばよい。私はといえば、浮ついて盛り上がってしまわないように、出来るだけ冷静で、落ち着いていよう、と。

勿論、毎日これだけ復帰復帰書いときながら甚だ説得力の無い話なんですがね。これもある種のツンデレなんでしょうか。デレオンリーな気がします…。