無意識日記々

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#とと姉ちゃん が4週目に突入

とと姉ちゃんは第18回(先週の土曜日)にいきなり話が動いた。週末までに区切りをという事で詰め込んだのだろうがお陰で全体的に説明不足で脚本の意図が視聴者に伝わっているとは言い難い。しかし、プロット自体は大変面白い。家裏手の犬猿の仲宅に居候とはまるで80年代ドタバタラブコメみたいな舞台設定だ。その頃漫画を読んでいた世代が今30代40代なのだからマーケティング的には的中である。大地真央片岡鶴太郎が出てきたお陰でシリアスからコメディまでぐっと可能性が広がった。今週は更に新キャラ投入のようなのでこのままシャキシャキと話を進めてうただきたい。

そういうコメディ的展開でも、『花束を君に』のメロディーはほっとさせてくれる。その気になればメイクも薄化粧も死化粧と思わなくて済むので、単に「新しい旅立ち」や「日常でのささやかな挑戦」という風に捉えて耳を傾ければよい。そういう意味で先週もぴったりだった。あんまり考え過ぎると深刻になるが、常に日常の中で常子たちはとととの約束と共に生きていると踏まえれば、『忘れぬ約束』の重みも、1日々々にちょっとずつ負っていくものだと実感できる。なんか、よく出来た歌だ。便利と言ってもいい。

取り敢えず、最後の3分の1しか知らないが、「あさが来た」にはまだまだ及ばない。主人公の華の違いというのがいちばん大きいが、やはりまだ男の子たちがかっこよくない(清は違う意味で大人気かもしれないが)。女性の物語たる朝の連続テレビ小説で、いわば“働く女性に都合のいい旦那”を卑屈にならず嫌みなく演じた玉木宏の威力は凄かったんだなと回顧。演技自体はギリギリだったがあの笑顔はズルいよね。「とと姉ちゃん」も女性陣は既に分厚いのでここから男性陣がどれだけ充実するか、だ。向井理の使い方が勿体無いと言わせなくなるところまで持っていけたら合格点だろう。

花束を君に』を母と娘の死別の物語と捉えるならば、男子の陰がどこにもない歌になる。勿論物語の対応を考えれば父と娘なのだが、どうしてもそれだとメイクと薄化粧に違和感が残る。寧ろ、娘がメイクを始めた朝だとすれば相手としての男性を思い浮かべるのも可能になってくる(勿論相手が女性でもいいし寧ろそっちが私の大好物)。つまり、『花束を君に』を明るい歌だと捉える事で男性の顔が見えてくるようになり、それにつれてドラマ本編もコメディ色が濃くなるのではないか、つまり、このドラマは男性陣がコメディパートの肝を握っているのではないかという予想。今週の展開に期待です。