庵野さんわざわざ謝るの巻。シン・ゴジラ封切を前に庵野総監督がEVAの遅延を謝罪したとか。身を削って作っているからと。それはよくわかるが、彼はシンジたちのこれからの動向が気になってないのかな。キャラクターたちがどう動くかだなんて、実際に動かしてみないとわからないだろうに。それとももう既に「結末」は決まっていて、行く方法がわからないから途方に暮れているのか。いずれにせよ待つしかない。モチーフとは結局のところ、自然発生的でしかないのだから。
彼の口ぶりからすれば、EVAに全く進捗はみられず、したがってヒカルのニューアルバムにはEVA関連の楽曲は『桜流し』以外収録されない事になる。これがフェイクだったら大したものだが、流石にそれはないか。未だにアルバムタイトルが『未定』なのでどうしたって勘ぐってしまうわ。
一方現実世界では、オセアニアを皮切りに、だっけ、「ポケモンGO」が世界的な社会現象になっているらしい。日本は今月中のリリースかと言われている。夏休み中にしたいよねぇ。連日一般ニュースで流れてくるエピソードの数々がまるで筒井康隆の小説みたいなのばかりでもうおかしいやらうすら寒いやら。完全にSFの世界ですよ。テロも戦争も全部スマホで済ませればいいのに。
しかし、GPSを使うとこんな事が出来るんだねぇ。考えた事もなかった。発想のスケールに圧倒される。私はプレイする気はないが(そもそもガラケーユーザーだ)、これから1ヶ月くらいは外に出掛けたら面白いものが見れる&ようよう周りを気ぃつけて歩かんといかん。歩きスマホだらけになる訳でな。何か対処を考えないと。
そのポケモンGOの任天堂といえば、12年前には「NINTENDO DS」をUtadaのCMと共にリリースした。親しみやすい最先端、というイメージが合致したのだろうか、CM曲である『Easy Breezy』は邦楽なみのオンエアを獲得する。干支を一回りして、今回はどこにも噛んでいないのかなとちら見したい気分ではある。新曲が世に出てくれれば何でもいいけどな。
ただ、ヒカルの今のイメージは、どちらかというと時流と無関係な「名を成した大物」ポジションにあるように感じられるので、任天堂とかの新しい製品をというよりはやはりキングダムハーツのような確立したコンテンツとのコラボレーションの方が、消費者心理としてはしっくりくるのかな。どうだろ。わかんない。
ただ、そういう「流行に左右されない」盤石さが無くては、EVAのような「気の長い、いつ起こるかわからない」コンテンツとのお付き合いは不可能だろう、という事はいえる。そういう側面からみても、庵野総監督の私小説的なアプローチが機能している限り、たとえ今回のアルバムがシン・エヴァとの繋がりを見せなかったとしてもヒカル以外にその位置に居座り続けられる人は居ない。暫くは、間も無く上映のシン・ゴジでも観ながら?気楽気長に待つ事に致しましょう。