無意識日記々

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『荒野の狼』

あと6週間、つまり1ヶ月半で新譜登場の巻だ。

この間新しいアー写が発表になったが、ピンと来なかった。複数枚あり、捉えどころが無い。つまりまさに"phantom"なのか、で片付ける訳にもいくまい。ぼかしてあるから幽玄、ってそれもまた安直での。

どうにも解釈しづらいが、一枚々々別々の曲々に対応している、とも考えられる。でも今の時点でこの写真はこの曲で、というのも無理があってな。もう少し様子を見てみたい。

もどかしく思っているのは、今の時代写真やアートワークはアイコンだからだ。それが存在の目印。『Fantome』といえばこの写真、みたいなのが定まらないと、どうにも落ち着かない。今はまだその時ぢゃない、というのであれば何も間違っていないんだが。徐々に全貌が明らかになっていくのも、悪くない。寧ろ望む所だ。いつもいっぺんに情報が出てくるもんだから追い付けない。飢餓と過食をいったりきたり。できれば空腹と満腹を行き来する位がいいと思っていたので、これはとてもありがたい。もどかしさも、楽しむ事にしよう。


タイトルだけから妄想出来るのも今のうちシリーズ、次は8曲目の『荒野の狼』か。"A Wolf in the Wasteland"か"Wolves in the Wasteland"か。英語にすると語呂がよさそうだ。

「狼」というと幾つかの代表的な比喩が存在する。「一匹狼」というとlone wolf、孤独だが孤高な存在、或いは群れずに独自の道を行く、とかそんな感じになる。

「送り狼」とかいうように、「女子を襲う存在」として認識されるとしたらそれは「赤ずきん」の影響だろうか。『人魚』もすぐそばに居るし子育ての中のアルバム制作という事で読み聞かせている(まだ早いか?)絵本の童話を題材にしているかもという予測もたつが「赤ずきん」の狼は荒野じゃなくて森に居るよね。

荒野側から襲ってきそうな狼は「三匹の子豚」或いは「狼少年」といったところか。特に後者は『A.S.A.P.』で『お騒がせな狼少女』という歌詞があった事から即座に連想した方々も多かろう。私もそうだった。嘘吐き、虚言癖、妄想狂といった題材を扱っている可能性はある。

でもまぁ、まずは警戒しないといけないのは「母の比喩」ですわね。だって『嵐の女神』なんてタイトルの歌を歌ったんですもの。最初タイトルだけ目にして、1曲目だしB'zみたいな激しい曲かと思った私。ヒカルのセンスはわからない。『荒野の狼』というタイトルで、魑魅魍魎の芸能界を生き抜いた母の姿を描写しているかもわからない。こればっかりは、もうね。お手上げだからさ。

余談だが、奥田民生による「サーキットの娘」という命名が「サーキットの狼」の字面上のパロディなのだと何割の人が気付いていたんだろうか当時。もう何年前かわかんないけど。20年位経ったかな。狼のけものへんをおんなへんに変えただけ、という。もしかしたら「荒野の娘」っていう映画か何かあるんじゃあるまいな。あとで検索してみよう。「荒野の狼」って何かの古典だったり…しないか。

曲調の予想は更に難しい。ルパン三世の歴代エンディングテーマみたいな哀愁漂う男臭い曲調が浮かんだが、それはそれで聴いてみたいわ。いずれにせよ、こうして先にタイトルだけ教えてくれるのは面白い。こんなにも色々と楽しめるのだもの。