無意識日記々

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一曲が二足の草鞋

さて週末はソニーストアが盛況になるのかな。私はまだどこで聴けるのか把握してないから調べてから、だ。

店頭に足を運んで貰えるSONYと、宇多田の新曲を試聴して貰えるEPICの思惑が一致した企画。そこに「DESTINY 鎌倉ものがたり」も絡んで…こないか、別に。ダブル・タイアップだからといっても世界観が違いすぎるから記憶が混乱することはないかな。

どういう経緯だったんだろう、と少し意地悪な事を考える。もともと『あなた』は映画の為に書き下ろされた曲なので、SONYの方があとづけなのは確実だ。SONYとしてはまっさらな新曲を用意して欲しかった所だったが、宇多田側から「そんなにすぐには曲はできない」と断られ、じゃあ『あなた』で、となったのか。或いは、12月9日に向けて「この曲一本でいきましょう」となったのか。つまり、同時期に2曲以上展開させる局面ではないという判断だ。

これのどちらかを選ぶには材料が乏しい。前者だとすれば、ヒカルは目下とってだしの真っ最中。曲ができたそばから発表していて一曲も余裕がない状況なんだと解釈できる。イメージとしてはこっちかな。でもSONYとしては宇多田のブランドとルックスが使えるなら曲のイメージなんぞどうとでもなる訳で、そこらへんは世界観の確立された映画とは違う。来た曲に合わせれば十分だ。とはいえヒカル自身がCMに出演するのだから事前の摺り合わせが必須なのは間違いないが。着てる服からすると撮影は随分前…2ヶ月以上前?のようだし。

いずれにせよ、ダブルタイアップとなった事で『あなた』という曲の存在感が抽出されるのが有り難い。異なる使われ方の中で曲の魅力が浮かび上がってくればしめたものだ。またもや配信限定でCDシングルなし(金輪際なし、の方向だろうな)だから売上と言ってもそう大きくはならないだろうが、末永く愛されて、映画やイヤホンの記憶が薄れてもなお愛される歌に育っていってくれれば好運だ。