無意識日記々

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小節は今回「こぶし」と読みます

『Good Night』の行間を聴くシリーズ。AメロとBメロの違いに注目してみよう。

Aメロでは行間のメロディこそが肝である。冒頭の『ああ(あ)』もそうだが、次の『愉しげに』の直ぐ後に『うっふっふー』が入るのがポイントだ。ここ、イントロのピアノと同じメロディだが、そのイントロ全体自体はAメロと同じではない。その『うっふっふー』のところでシンクロするところがミソがなんだな。あらら、別れ道で別々に歩み始めてたと思ってたのに、実は同じか場所に向かってましたんやでとでも言いたくなる逢瀬感。なかなかに心憎い。

Aメロディは更に『埃が舞う』と続くが、ここでも『舞う〜うううう〜♪』と小節を回してくる。歌詞だけ見ててもメロディが思い浮かばない。更に次の『ああ 久しぶりに開いたアルバム』も、実際は『ああぁ ひさっしぶりに〜うっふっふー♪ ひらいたアルバム〜ううう〜』とかなり書き足すことになる。

しかしこれがBメロで一変する。『Hello 君が見ていた世界』はもうそのまま『ハローーきぃみがーーみていたーーせかぁいー』とほぼ語尾を音程を変えずに素直に伸ばすだけなのだ。次の『謎解きは終わらない』も同様である。余談だが、『Hello 君が』と『謎解きは』で韻を踏むって凄くセンスいいよねぇ。

という感じに、『Good Night』では、Aメロで行間に小節を効かせまくる一方、Bメロでは歌詞のままに素直に歌うという対比を描いている。何故そういう構成になっているかの話からまた次回。鍵はそう、Bメロで唯一小節を回す『終わら“ない”』の部分だよねー。