AppleAndCinnamonの詞で特徴的なのは"繰り返し"が多い点だ。Cメロ(サビ)自体が起承転結の内部構造を持っている事は以前述べた通りだが、起部(StartedOut~Simple&Innocent)も承部(Chemistry~Apple&Cinnamon)も"~&~"の部分を4回ずつ繰り返していて、コレの前フリとしてBメロは(僅かにメロディは違えているが)丸ごと全体を2回繰り返すという荒業に出ているのだが、このBメロ~Cメロ起承部で「歌詞は繰り返されるのだ」と聞き手の耳をリードしておきながらCメロ転部(ICan'tBelieveThat…)に展開させる事でメロディの流麗さを印象づけカタルシスを生むこの手腕、脱帽という他ない。
