無意識日記々

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プロモーション方法論変革の過渡期

周辺のプロモーション体制に疑問符が残ろうと、肝心の内容(歌)は相変わらず絶好調だ。

…と、自分の耳で聴いていれば断言できるものの、オリコンチャートではふるわないので客観的にみた場合どうなのか。CDの売上でも総合(フィジカル、ダウンロード、ストリーミング、動画再生等々)でも5位だか6位だか。もともとランキングを死守したがるプロモーションはやっていないのでそういう意味では痛くも痒くもないのだけれど、ヒットしたという印象は残せないだろう。

そもそもジャケットからしてゲーム仕様で、邦楽市場向けの商品に見えない事に加え日本語版やら英語版やらややこしい。各国で売れているというニュースをみて勝手に英語の歌のみだと勘違いしてチェックすらしていない人も多いのではないか。タイトル英語だしね。なんだか「宇多田ヒカルの新曲が発売!」という空気が邦楽ファンの間から立ち上ってきていない。

それに、これがいちばん大きいと思うが、プロモーション体制が過渡期にあるというのがポイントだろう。ストリーミングはCD主体の頃とは違い、買って貰うのではなく聴いて貰わないと話にならない。従って、リリースまでに頑張る今までのプロモーションとは違いリリースされてからどうアピールしていくかが問われる。今ストリーミングのトップがあいみょんの「マリーゴールド」だときいて「…1年前のチャート?」と思ってしまったが(いや紅白効果なんだけどね)、そういうタイミングで“稼げる”のがストリーミングなのだ。発想の転換が必要である。

なので、フィジカルも多少はあるだろうが、1月25日に「キングダムハーツ3」さんがリリースされたときにストリーミングがどう動くかとか、そういうのも今後見ていかないと楽曲の浸透度を見誤る。10年前『Prisoner Of Love』のCDが余り売れなくてこの曲の評価はどうなってるんだろうと思っていたらダウンロード配信でダブルミリオンだトリプルミリオンだという話になりまたも宇多田ヒカルの国民的名曲が誕生という位置を確立した(できたのかなぁ?)のと同様な事態が今後起こるかもしれない。判断を下してしまうのは、もうちょっと待ってみてからでもよさそうだ。