無意識日記々

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Who's Foolin' ?

週末にヤフトピなんかを開くとまぁ出てくるわ出てくるわ不倫の記事が。自分が普段お笑いの記事を多めに見ているせいもあるのだけど、よくもまぁこれだけひと様んちの家庭事情について書くことがあるもんだなと感心してしまった。誰が得してるのかわからないんだがそれだけ需要があるんだろうな。この分野に関しては、時代は変わらない。

教訓は勿論、「有名人の不倫記事が出るとこんなことになる」という話です。目下、すわ不倫かという2曲を連続でリリースしたヒカルさんもラジオのゲスト出演で「私、浮気したことあります!」とかって元気に白状してる場合じゃござんせんのよ。

その時は事なきを得たのだが(昔の話だからね)、これは浮気相手が誠実だったということもあるかもしれない。痴情のもつれがあったならリベンジポルノじゃないけれどタブロイドにエピソードを売りつけるリスクもあったのかもしれないが、ちゃんと相手を選んでいたからそんな事にはならなかった、と。あと日本国外在住だと取材のしようがないのかもわかりませんし。

今回話題になったコメディアンと役者さんの場合、夫婦でコマーシャルに出ていた事もあるらしく(テレビを観ないから知らないのだ)、「スポンサーの意向」というのは大きかったかと思う。流石にもう21世紀だし、商品イメージを託すキャラクターには細々様々な契約が取り交わされていたかとは思うからまぁそんなの規定の違約金を払えばおしまいでこっちの知ったこっちゃないしそれに犯罪でもあるまいしね。夫婦間という事であれば違法行為や不法行為があったのならそれはそれでそっちで解決してくれればいいし…というのはこっちが普段テレビを観ていないから言える事であって、出演番組を楽しみにしていた向きには余計な水をさされた感じでしょうな。無料で民放を観ている以上、スポンサー案件は避けて通れないのだぜ。

その点、ヒカルさんは今回うまくやっている。いや離婚なさってるなら不倫も何もないのだけど(交際相手が妻帯者・夫帯者というパターンもあるかもだがそこまでは知らん)、そこではなくて、スポンサーに対してうまくやれてるなと。

『Time』に関しては、ドラマのイメージが大きい。ここぞという時に流れてくれて、どちらかというと純愛寄りの雰囲気を醸し出している。禁断の愛とかそんなドラマなので不倫云々なんて言ってられないしね。これで『Time』にネガティヴイメージがつくこともないだろう。

『誰にも言わない』もまた、サントリー天然水のオーガニックなイメージとシンクロする月夜の逍遥の物語。これが逢瀬帰りの一節だとはCM観てるだけの人には気づかれまい。フルコーラスをかけるラジオ番組については、ラジオ曲全体が宇多田ヒカルの味方なのでネガティヴイメージを出すなんてことも無い。テレビとは違うのだ。

つくづく、更にレピュテーションが大事な時代になったなと痛感する。目先の収益を優先してレピュテーションリスクをとるより、少々の収益を犠牲にしてでも地道にレピュテーションを上げていく方が有利だ。サブスクも考えると更に、ね。巧まずとも時代に即した生き方になっているのは過去21年間いつもの事だったけど、こんな大御所ポジションまで来てもこのままというのは千里眼の為せる業としか思えてこない。今後も海外で安全圏な私生活を送って欲しいものである。