無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

数多から11曲選ばれる訳ですが

前回は予想といいつつ全く当てる気がない内容を書いたのだが、実際今熱心なファンの人気曲ってななんなんだろうねぇ。ライトファンも含めた地球全体の人気はオフィシャルYouTube登録曲を再生回数順に並べたらすぐにわかるし、あとは歌詞ネットとかで歌詞閲覧回数をみてもわかるんだが、そうね、なんつーんだろ、アルバム『初恋』は発売週に買いました『Laughter In The Dark Tour 2018』も応募しました『Face My Fears』も買いましただからスタッフのインスタストーリーズもしっかりチェックしてるしリアクションもきっちりやります!みたいな層に人気な曲、ってことね。

興味があるといえばあるんだが、別に順位づけをしたいわけでもなくてねぇ。その昔80年代TBS系列の「ザ・ベストテン」やNTV系列の「ザ・トップテン」とかのカウントダウン番組が人気だった当時は、あれだ、皆「売れたい」「売れて欲しい」と思ってたからね、順位に一喜一憂するのも楽しかった。今という時代を語れる程には知らないけれど、少なくとも今のヒカルさんは売れようとがっついてる訳ではないので、チャート成績は市場動向の参考にはすれど感情を動かす要素ではなくなっている。

じゃあ何を楽しんでいるかというと、当たり前のこと、一曲々々と向き合ってる時間自体を楽しんでいて、その時間の間別の曲のことが頭に浮かんでる訳でもなく。人の喋り言葉って何十人分重なってもそこまで不快じゃないのに、音楽って二曲重なっただけで「ええい、鎮まれいっ!」って気分になるのなんなんだろうね。一曲と相対してる時は、その曲の空気に委ねる。そういうことか。

なので、二曲以上を比較してる時って曲を聴いてない、鳴らしてない時間なんだよね。これは奇妙というかなんというか、冷静に考えると何やってんのって感じなんだけどこの日記の七割くらいはその何やってんのなんだよね。それが語るってことなんだが。

こういう日記を書いておきながら敢えて言うのですが、ストリーミングが定着してくると、気に入った曲を誰かに紹介するのに特に御託を並べる必要はなくって。ただ曲のリンクを置いておけばいいのよね。だから曲について語る時には、知らない人に知って欲しいというよりは、その曲を知った上で言える事を聞かせる事になるというか。となると、あの曲とこの曲の共通点とか相違点とかそういう話にも繋がっていく訳でそこで色んな曲を比較検討検証するターンもやってくる。そんな中でやっぱり日常的によく接する曲とか特別な接し方をする曲とかが浮かび上がってきて、それをまた並べてみると新たな発見があったり、ってそういう流れが出来てくるんだよね。

なので、みんなが好きな曲の投票とか、自分が好きな曲を幾つか選出する、というのは、順位付けというより、そこから何を読み取って語れるかが勘所だと思っていて、そう考えると昔やってたカウントダウン番組の一喜一憂とはまるで違う楽しみ方をする事になるのかなぁと。同じお題でも訊き方やその時期によって回答が全然違っていたりしただろうな。番組やるの伏せて訊いたってのも、そこらへんの工夫の一環かもわからない。

ともあれ、大事なのは、そういうひとつひとつの楽しみ方に出来るだけ自覚的であることかな。そうすりゃ、「なんであの曲が入ってないの!?」とか不満を抱く事も少なくなるだろう。リラックスして「そっか、こういう風になるのかぁ」とひとの楽しみ方に触れて新しい局面を知っていくいい機会と捉えておくくらいの方が、この残暑続きで疲れが溜まってる我々の気分にはそれなりに合うんじゃないでしょーか。