無意識日記々

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俺の彼女が真夏の通り雨を忘却するはずがない

本来なら今夜日付が変わる頃に新情報追加を期待して夜更かしを決行する所だったのだが「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」公開延期ということでヒカルに関するあらゆるスケジューリングが白紙に戻っている筈。そんな中すぐに種々の日程を調整できるかというとなかなかに難しい。EPICソニーとU3MUSICの間でどんなミーティングが繰り広げられているのやら。

今年アルバムを発売するつもりで動いていたと思うんだが、兎に角感染症禍下ではどうにもこうにも先が見通せない。今のヒカルはロンドン市内のレコーディング・スタジオにすら足を運べないでいるのかもしれない。そんな中で今後のスケジュールったってねぇ。無理を言うなでござるよ。ロンドンも日本も、ここからもっと悪くなるかもしれないってのに。

という訳でどうにもならない事に悩んでいても仕方が無いので『22 by Hikaru Utada』の続きをみていくぞぃ。

続いては、15、16、17と〜私の人生暗かった〜〜と歌った亡き母藤圭子に捧げた2016年のアルバム『Fantome』から15曲目・16曲目・17曲目として『俺の彼女』『忘却』『真夏の通り雨』の3曲が選ばれている。この曲順わざとやったんだろうかねぇ?

こちらの予想としてはアルバムの中心的存在である『真夏の通り雨』は来るだろうとは思っていた。このアルバムの2大テーマである「性」と「死」の両方を描いたただ一つの楽曲なので。だが、そこから次の予想が難しかった。母への憧憬を高らかに歌った『道』は勿論のこと、幅広い層に膾炙した『花束を君に』、曲作り再開の切っ掛けを作り出した『人魚』、後にお互いをプロデュースし合う事になる小袋成彬との出会いの曲である『ももだち』、宇多田ヒカル史上最もドラマティックでヘヴィな『桜流し』などなど…何曲でも候補が出てくる。

その中でヒカルは『俺の彼女』を選んできた。ほほぉ。『Laughter In The Dark Tour 2018』公演でこの曲のイントロが流れ出した時、すわ『Devil Inside』かと訝るほどムード満点で、いやはやこの曲をアンコール一曲目にもってくるとは思わなかったと一頻り唸らされたのだが、このプレイリストを見た時それと同じような感覚を抱いた。なんだろうな、この曲って抜擢されるのが似合ってるんだろか。

そして『忘却』。『One Night Magic』に引き続きコラボ曲だ。ヒカルのことだから、せっかくゲストに来てくれたんだからプレイリストでも選んであげよう──だなんて微塵も考える筈がないので(笑)、純粋に気に入っているんだろうな。最初インストで収録しようとして却下されたそうだが、俺はインスト・ヴァージョン聴きたいぞ? このトラックのカラオケではなく、ヒカルが作ろうとしていた、歌のないトラックを。

『Fantome』から最多タイの三曲を選んできたのは、本人の言う通り「こんなアルバム二度と作れない」からだろうな。勿論、こんな悲しみに溢れたアルバムを作る羽目になんて未来永劫なって欲しくないので、創作のモチベーションとしてはもっと違うアプローチをとって欲しいもんだけど。だからこの一作は特別も特別なんだ。

さて皆の衆! 明日はバースデイだぜっ! 祝う準備は出来ているかな?