無意識日記々

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Utada's Lyric Rhythm

時々Utadaの作詞術が恋しくなる事があってな。いや私英語の歌詞は殆ど聴き取れないから(何しろ日本語の聞き取りもあやしい)、そこに紡がれるストーリーというよりかは、耳当たりの良さや語呂の良さみたいなのが。

日本語の歌の方ではなかなか発揮されてない才能なのよコレ。リズムやフロウに合わせて言葉を乗っけてくんだけど、ラップではなくって。具体的には『The Workout』や『Dirty Desire』みたいな曲ね。ダンサブルなビートに小気味よく言葉を音を絡ませていくあの感覚と快感よ。

日本語で、となると例えば『Making Love』の『ヒアタリヨシモヨリエキチカク…』とかみたいに少し限定的な使い方になってしまうんだが英語詞だとこれがナチュラルでな。意味もわからず口遊んでるだけで意味もなく気分がアガってくるのよ。いやホントこういう才能、日本語曲でも発揮してくれたらなぁとも思う。あたしは何語だろうといいんだけど、中には英語詞だとハナから聴こうとしない人もいらっしゃるから。勿体無い。あたしだって意味もわからず聴いてるってのに。

やっぱり、日本語だと作るの難しいのかねぇ。わかりやすいのが『Hotel Lobby』と『Kiss & Cry』でな。同じメロディを使ってるのに生まれるグルーヴに結構な違いがあるように感じられる。『Hotel Lobby』の方の『It's only for the money, for the money, for the money...』と『Kiss & Cry』の『いつのまにやらハイテンション…』では、なんというか、重心が違う感じ。英語の方が腰ダメが利いてるというか、日本語の方は結構美しく耳に心地よい感じで。

…嗚呼、でも『Kiss & Cry』の歌詞も結局大好きなんだよね。英語のそれとは風合いは違うんだがコレはコレで凄く練り込まれていて。さっきの『Making Love』の歌詞みたいにカタカナで書いてみたらわかりやすいかな。

『コマクニアタルバスドラット

 ココチヨクツクハイハット…』

この言葉の乗せ方の巧みさたるやねぇ。確かに英語とは違うけど、やっぱり凄い作詞力だわ。特に、こういうノリがライヴ映えしまくるというのを、二年前の『Laughter In The Dark Tour 2018』で皆が知るところとなったので非常に嬉しいのでした私。

なので今度は『Hotel Lobby』の方をライヴで聴いてみたいなぁ。日本じゃやらないかもだから、また海外に行って観るか。いつになるやらだけど(この締め方何回目だ俺)。