無意識日記々

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カマシのMCを今一度振り返る

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https://www.utadahikaru.jp/paisen2/?a=7

小石川あきよっすぃーさんの質問:最近行ったコンサートで誰のコンサートが印象に残ってますか?

ヒカルパイセンの回答:ロンドンで観たカマシ・ワシントンかな。MCですげーいいこと言う人で、差別について、「いろんな服装をする人、いろんな人種の人、いろんな考え方・信仰を持つ人がいる。そういう違いは、互いにtolerateする(耐える、寛大に受け入れる)対象ではなく、celebrateする(祝う、讃える)べきものだ」っていうスピーチの運びに鳥肌がたったぜ。

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『ヒカルパイセンに聞け!2』でヒカルが斯様にカマシ・ワシントンの名前を出した際、彼の日本デビュー付近から注目して来日公演まで足を運んだ身としては素直に嬉しかった反面、一抹の寂しさも覚えていてな。「嗚呼、客の側なんだな。」って。

普通なら、好きな人が自分と同じ人を好きなら/評価していたならとても嬉しい事なのだが、ヒカルの場合はカマシと“同業者”なのだ。願わくば、共演して欲しいという欲深い思いがそこにあった訳である。

いや、でも、まだこれからなんだよね。ミュージシャン同士なんていつ交わるかなんてわかったもんじゃないんだから。クリス・デイヴだって小袋成彬人脈から辿り着いたんだから今後何が起こるかわからない。未来に期待しよう。

そして、上記のカマシのMCは、2020年を通過してますます我々にズシズシと響いてくる。分断の横行する世界に対して勇気をもって一歩踏み込んだこの感覚はこのあとの10年特に必要となってくるだろう。そして、多分だがヒカルの歌詞にも少しずつ影響していくのではないか。影響というと違うかな、もともと同調するところがあった為に、より表現に励ましを貰えたというところか。今後、より自信をもってこういった「差を寿ぐ」文化を前面に押し出していけるんじゃないかなと。

まぁ例えば『誰にも言わない』の『一人で生きるより永久に傷つきたい』の一節などには早速その感覚が活かされているように思う。傷とは齟齬や違和だろうに、敢えてそこに踏み込んでいく感覚。違うことは讃えるべきことなのだというカマシの一言とよりよく同調しているように思う。そういえば旧劇版のエヴァの最後の台詞は「気持ち悪い」だったな(酷いネタバレだなこりゃ)。そこにはシンプルな「他者の存在」が実感として(肉体として)在って、その感覚を絶妙に表現した名台詞だった訳だが、ヒカルの場合はもっとストレートに『I just want your body』と歌うのだった。『One Last Kiss』の歌詞も楽しみだね。