チック・コリアの訃報は各方面に及んでいるようだが、ヒカルの『Hymne a l'amour〜愛のアンセム』でピアノを弾いてらした坪口昌恭氏がこんなツイートをしている。
@ tzboguchi_msys : 数年前Vijay Iyerのライブを見に行ったらChick Coreaさんがいらしたので声をかけた。宇多田ヒカルさんとの共演が没ったと話すので、僕彼女の愛の讃歌（ペプシのCM）であなたのSpainを真似して弾いたんですと言ったら、あああれは君か？great！と言ってくださった。伝えられてよかった。でも早すぎます
https://mobile.twitter.com/tzboguchi_msys/status/1360014870133968896
何ですと。ヒカルとチック・コリアの共演が没った！？ 話が出た事があったんだねぇ。いやマヂか。実現してたらどんな事態になっていたのやら。
ホントね、一緒にやりたい人が居たらすぐさまやんないと。思い立ったが吉日ですわ。そうでなくてもみんな居なくなっていくんだから。いやぁ、惜しいなぁ。
何が原因で没ったんだろうねぇ？ スケジュールの都合かな。何とも勿体無い。
ヒカルは昔、『FYI - Merry Christmas Mr.Lawrence』をカバーした時だっけかな、坂本龍一と共演するのはどうかと訊かれた時に「デュエットになっちゃうんじゃないか」みたいな事を言っていた。正確な言い方は忘れたんだが（ホント最近記憶力無いな）、確か、坂本龍一のピアノがとても“歌う”ので伴奏にはなり得ないんじゃないかという意味だった気がする。こっちが歌で向こうがピアノでも両方リードヴォーカルみたいな存在感を放つからと。
チック・コリアとの共演だったらヒカルはどう言っていただろうねぇ？ 何しろ彼はキャリアが図抜けて長い。半世紀以上鍵盤を叩いて弾いて生きてきた人なので、そりゃもう様々なプレイスタイルでやってきている。細かいことはWikipediaでも読んでおいて貰えばいいかと思うが、ヒカルより40歳以上歳上だ。経験値が違い過ぎるから、ヒカルがこういう風にしたいと言ってきたらそのまま出来ちゃうんじゃないかなぁ。
だが天下のチック・コリアに“指示を出す”とか“要望を伝える”とかってどんな気分になるのやら。ジャズ畑の人なので同じ演奏家同士ならまずはセッションしてみよう、ってなりそうだけど、ヴォーカル相手だとねぇ。まぁ、あれだ、それ以外にどんなメンバーを集めるかで全然違ってくるんだろうな。当たり前だけど。ホント、実現して欲しかったなぁ。
これでヒカルが後悔して「今後はもっと共演したい人にどんどん声掛けていこう」とでもなっていったら、ヒカルのオリジナル・アルバムのクレジットがどんどん豪華になっていくだろうかな。先の事はわからないが、凄腕たちの化学反応を目の前で見てみたい的な欲望には忠実になっといた方がいいんじゃないかな。それを実現させるだけの知名度と実力はあるんだし。惜しむらくは、ヒカルがそこまで演奏できる楽器がないことだわな。サッチモみたいなスキャット鍛えるとかやってみるか？ …それもちょっと聴いてみたいなぁ。妄想ばかり膨らむぜ。R.I.P. Chick Corea...
