無意識日記々

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青傘に託された私の心も夏模様

立秋を過ぎたこの季節に聴きたい曲といえばまず『プレイ・ボール』があるが、昨年からは、晴れて井上陽水トリビュートに収録されたお陰で音源化された『少年時代』が加わった。どちらも『八月』が歌詞に入っている以上、今月中に一度は聴いておきたいところ。

ところが、というべきなのか、今年の八月中旬は「盆梅雨」とでも言いたくなる雨空が毎日続いていてなかなか気分がのっていかないというか。『プレイ・ボール』の重要な舞台ともいえる夏の高校野球も丸三日順延という前代未聞の事態に陥っているらしく、毎年真夏は異常気象って言ってる気がするけれど、今年は正真正銘異常気象なんじゃないかなと。

こういう時は『COLORS』を聴く。『青い空見えぬなら青い傘広げて』。外が晴れていないと自分の気分もなかなか晴れてくれないが、そこは自分の内面から晴れの天気を生み出していこうという、積極的な精神だ。勿論、どこまでも続く本物の青空のスケール感には較べるべくもないけれど、自前の、手を広げた程度の広さの青い傘のもたらす「晴れの気分」は、自分の意志が宿っていてなんとも誇らしい。

『プレイ・ボール』のキーセンテンスは『一人でも続けると決めたMission』で、このフレーズは何度も歌われる。成功か失敗かという結果はともかく、自分で決めたことを自分で遂行する意志の強さを讃えて応援する歌で、その心意気の強さや気高さ、美しさは、『COLORS』のそれに通ずるものがある。

『私のパワーの源は、自分を知り、信じること。自分のことを知れば知るほど、恐怖から自由になる。自分を知ることは勇気が要るけれど、だからこそ自分に対して正直であることは、内面の美しさとつながっている。勇気は、美しい。そう思います。』

今週幾度となく引用させてもらっている資生堂のインタビュー「POWER TALKS」でヒカルはこのように語っている。『プレイ・ボール』で歌われている「Missionを遂行する意志の強さ」もまた、『勇気』のひとつと言えるかもしれない。降り続く雨の中ひとり青い傘を差す行為もまた『勇気』と言えるかもしれない。ヒカルの歌詞の世界観は二十余年を経ても揺るがず、変わらない。『Find Love』の歌詞もきっと、誰しもの自分自身を勇気づけてくれる筈だと期待する。なので、フル早よ。(←最早挨拶だよなこれ)