無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

某サミュエルさんと作業中

Annさんからタレコミがあって(どうもありがとう)、レオ・テイラーという人のインスタグラムに投稿された写真に、ヒカルが写っているのだと。

https://www.instagram.com/p/CUcQCIljzkA/?hl=ja

……シャツが派手だな! 美術系のマーチャンだろうか?? どうやら先週のことのようだが。

どうやらFloating Pointsというアーティストと作業しているらしく。誰じゃらほいとWikipediaをみてみると、英国出身のレーベル経営者/音楽家であるサミュエル・シェパードさんのことらしい。T.M.Revolution西川貴教みたいなもんかな。

音を聴いてみると、伝統的な電子音楽を主軸にして、50年間くらいの音楽的流行が頭に入ってそうな知的且つ音楽マニアなサウンドを奏でていらっしゃる。第一印象は「スコアとトラックの両方で作曲できる人」という感じ。Wikipediaにはドビュッシーメシアンビル・エヴァンスの影響が書かれていたが、あたしには「クセナキスとか好きそう」に思えた。まぁもっと色々聴けば印象は変わるかもだが、今んとこは。

取り敢えずここの読者的には『Gentle Beast Interlude』とか『忘却』みたいなトラックを作れる人、と捉えておけばいいかと思う。メロディセンスは久石譲坂本龍一に通じるところもあるので日本語民にもウケそう。事前にヒカルとの相性の良さを見抜いていた人は慧眼ですなぁ。あたしゃ知らなかったよ。

あたしの第一印象が適切であれば、例えばEnsemble Foveとの仕事のようにストリングス・アレンジメントに関わってるかもしれないし、トラックメイキングのアドヴァイザリーとしての役割を期待しているかもしれないしで「予測がつかない」というのが正直な所だが、ひとつだけ言えるのは、ヒカルのアルバム・レコーディングがもう終盤に差し掛かってる可能性が高いということだ。

ヒカルは大概独力で作りたがる傾向があり、それは、最終的に独力で作った曲が『残り香』一曲のみとなったアルバム『初恋』においても変わらなかった。それがベースにあったから皆のアイデアを取り入れるまでに葛藤があった訳で……というのは、NHKスペシャルを観ていた人にはわかることかと思う。

なので、独力が息切れしてくる頃、アルバム制作の終盤にに名のあるプロデューサーを読んで新しい風を吹かせる。シングル曲ではなく、締切までに曲数を揃える必要のあるアルバム曲ならではの傾向とも言える。それで結局『EXODUS '04』みたいな名曲を生み出すんだから恐ろしいんだが……。

Floating Pointも結構名のあるミュージシャンということなので、スタジオ・ミュージシャンやエンジニアとしてより、コラボレーション相手としての接触なのではないかと思われる。アルバムリリース情報は数ヶ月単位で出てくる事になるのではと。期待していいんじゃないですかねぇ。

あと、毎度のことだけど、ヒカルはインスタグラムに近影投稿されるの大丈夫なのかな? 日本でのビッグ・アーティストぶりは、特にヒカル本人と会い接してる人には伝わってないだろうからな……余計な心配に終わる事を祈るぜ。