無意識日記々

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明日からのプロモの楽しい楽しみ方

あれ? まだスタッフからもソニーストアからも追加情報ないの? 今夜『Find Love』の配信は始まらないの? てこたぁ明日ふらっとソニーストア名古屋に赴いたらぬるっと『Find Love』のハイレゾ音源が世界最速で聴けちゃうの? まぢ?

まぁまだ今日は3時間あるからわからないか。取り敢えずエキジビションの方はふらっと赴いたらぬるっと観られるんだろうな。パーティションで区切られずにストアにそのまま展示するのかしらん。でもいくら何でもフォトブースは密室でないとなぁ。ポーズとって撮影するんだし。てことで明日行く人のレポ待ちでやんすね。

……って、こんな風に最新情報にがっつくのもファンの在り方としてもう違うのかもしれんなぁ、とさっき梶さんの対談記事を読んで思ったですよ。

https://markezine.jp/article/detail/37278

小見出しにある「マーケティングは狩猟から農耕へ」は新しい名言だなと。昔は発売日近辺に集中して顧客を狩り尽くしていく狩猟型の売り方だったが、今は幾つも種を撒いて育ってくるのを待つ時代になったとな。つまり、狩られる&刈られる我々ファンの方も、焦燥感に駆られず、ひとつひとつじっくり味わっていく音楽の楽しみ方がメインになってきているのかなとな。

「狩猟から農耕へ」──梶さんの理解が深く、それと共に広い視野も持ってはるから、こういうシンプルな対比で物事を捉えた言葉で表現できるんだろうな。つくづく、ヒカルは素晴らしいA&Rに巡り会えたなと。彼が部長さんやってくれてる間は宇多田ヒカルは売れ続けるだろう。

どれだけ才能のある音楽家でも、売り出す人が居なければ日の目を見ない。音楽の才能とマーケティングの才能は大体別だからね。勿論、小袋成彬くんのようにレーベル経営してプロデュースして自分でも歌えてしまう鬼才は居るには居るんだけれども。

こうやって『宇多田ヒカル・エキジビション2021』を絶妙なタイミングで仕掛けてきているのも、レーベルのマーケティング・センスの賜物なのでして。時期とか、開催内容とか、ファン層とそのニーズをよく把握しているなぁと。願わくば、梶さんが定年を迎える前にしっかりとした後継者さんが育ってほしいんだけど……いやもう定年後に独立して続けてくれるんならそれでいいんですが。

今日から日本全国で緊急事態宣言と蔓延防止措置が解除になりまして。それに合わせるように展示会が始まるこのリズムのよさよな。ある程度は予測できていたとはいえ、ビジネスにおいては確度が高いだけなのと確定の間には恐ろしい程の隔たりがあるわけで、いやまぁ、運がいい、もってるな、何より胆力があったんだなと評させてうただきたい。

前にも述べたように、この展示会行脚は、スタートしてから状況が動的に変わっていくのと随伴して各地で開催されていくので、そのダイナミズムを堪能するのが楽しい楽しみ方になるだろう。ヒカルのレコーディングも終盤に入ってきたと思われる訳だし、明日からのマーケティングの動きは、ファンならずともそれ自体がエンターテインメントとして機能していくんじゃないかな。勿論いちばんはヒカルの作り出す歌なんだけど、その周りで起こっていく事も一緒に楽しんじゃいましょうぜ。