無意識日記々

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選ばれた運命を生き抜いて欲しかった人

週末は神田沙也加の訃報がショックでね。同様の方々も多かったろう。あたしはトラストリックの曲が彼女の作詞作曲と知り驚いたクチで。当時Nack5?でやってたラジオを聞いてみたらこれが随分なアニヲタぶりで、深夜アニメの主題歌を任せるに相応しい人材だった。その上この国の芸能界最高峰付近ならではの社交性を持ち合わせていたという本当に希有な存在で。血統と全く無関係に魅力的な人だったわ。

同じ親子でも藤圭子宇多田ヒカル母娘は母親の方が飛び降り松田聖子神田沙也加の方は娘の方が飛び降りた、という一文を読んで目を剥く。確かに、どちらも心がごっそりと抜け落ちるような出来事だ。「人として味わいうる最大級の不幸」と書いていた人もいたな。確かに、そうだ。こんなに悲しい事ってね。松田聖子はこのまま表舞台から去るとしても何ら不思議ではない。というかそうでもして追及の手から逃れて欲しいというのが本音かな。

母娘の血のつながり云々は物事の一要素でしかないが、今並べた2組の歌手親子のそれぞれの歌声の継承具合をみるにやはり遺伝的要素は無視できるような小ささではない。例えばアジア系はアフリカ系の声は出ないし、アフリカ系もまたアジア系の声は出せない。骨格や肉質に由来する声の成分は確実にあるわなと。

だから、藤圭子ファンが宇多田ヒカルの歌声を聴いて母の面影に涙するのはよくわかるし(やはりその場合の選曲は「面影平野」か!?と茶々を入れたがるあたしの性格どうにかならんの)、やはり神田沙也加の歌声に若かりし日の聖子ちゃんをみることもまたあったのだろう。今度の親子は、しかし、それが逆になってしまった。松田聖子の歌声を聴いて神田沙也加の声を思い出すだなんてなんとも切なくて。2人の間柄がどんなものかだったかなど知るよしもないが、親が子を亡くすというのはどこまでも遣る瀬ない。せめて魂が安らかにあってくれたらと祈るしかないです。

いかんな月曜の朝から湿っぽくって! 昨夜M-1観て大笑いしたのほんとよかったわ。たった今元気な人は元気に参りましょう。そうでもない人は、そうでもないなりに、ぼちぼち、ね。