無意識日記々

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ィェァ

『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』で

『よ・や・く・ぅぅぅ~♪』

を最初に聴いたとき「ヒカルさん、それは流石にギリギリではありませんか?」と呟いた私。何がギリギリかというと、どんな歌詞でも大抵絶賛されるからって言っても貴方幾ら何でも羽目を外しすぎじゃあないですかねと。ダサいとかいうのとは違うけど、調子に乗りすぎって思われない?─っていう、そう、好評を博すか扱き下ろされるかギリギリのラインを攻めてきたな!というのが正直な感想だった。

蓋を開けてみれば賛否両論どころかここがいいというレビューばかりが目につき。「ヒカルさん、賭けに勝ったなあ」とほとほと感心した。また、その上「ここの“予約”は“ようやく(漸く)”でもある」というつやちゃんさんからの考察も飛び出したりして。ヒカルが素で感心していたわね。

あたしからしたらこの曲は、『道』で『調子に乗ってた時期もあると思います』と歌われたときに思い浮かんだどの時期よりも調子に乗ってると思う。悪ノリの領域に片足ツッコんでるくらいにノリノリだなと。Floating Pointsの容赦ないアイデア出しの数々がそれに拍車を掛けている。

そんなヒカルの昂揚感がいちばん表れているなぁと思ったのが、1:27で

『Yeah, yeah 』

って歌ったとこ。『Somewhere Near Marseilles ~♪』の流れから自然に出て来た掛け声なのだろうとは思う。大体、ヒカルが“Yeah !"と歌うのはそんなに珍しくもない。『Automatic』でも『First Love』でも歌っている。

しかしここの、特に2つ目の『yeah』は

『yeah-a !』

と小さく『-a』が入っているのだよっ。この歌い方、本人が本気でノリノリの時でないと出てこないんじゃないの!? 特にここの『-a』はヒカルお得意の「エア抜き」が炸裂していてほんとこの人ってばもうと思わせてくれた。

(※ エア抜きってのは囁くように歌う時に仄かに"h"の音を含ませること。これをいちばんやり過ぎたのが『First Love』の『誰を想っているんだろう?』で、"h"の音を入れ過ぎた所為で方々から「"想っているんだはー"にしか聞こえない!」と言われ捲った。)

もし未来のどこかでこの『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』が披露されたなら、是非必ずここの部分はチェックしておきたいところ。そこでも同じように「イェー、イェーァッ」って歌ってたら間違いなくその日のヒカルはノリノリです。いいライブになること間違いなしです!