無意識日記々

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ドラマ「First Love 初恋」の建て付け

でまぁ昨日までにそのヒカルのニューEP発売の切っ掛けを作ってくれたドラマ「First Love 初恋」のティーザー動画が公開になってる訳だけど、私の第一印象としては「もしかして映画並みの予算を掛けたの?」という感じで、結構ちゃちくない映像でなんだかほっとしたの巻なのでした。これならなんとか格好がつくかな。Netflixは予算が潤沢だという状況は2022年も継続中ということか。キョンキョン相変わらず可愛いねぇ。50代女子の魅力がわからない人とは話す気になりませんなっ!(何を力説してんだか)

で、だ。そのティーザー動画には、劇中に宇多田ヒカルのアルバム『初恋』のものそのものを宣伝する看板が映っていた。新宿駅地下とかだろうか?場所はわからないけど、つまりこの映画はやっぱり宇多田ヒカルが実在して『First Love』や『初恋』がヒットした世界線で繰り広げれるのだと。登場人物たちの青春のサウンドトラックが実際に『First Love』なのだろう、と。

となるとですよ、これ先に言ったらガッカリが増すことを承知の上で言いますとですね、劇中でヒカルさんがパフォームしてもいい訳なんですよ。ドラマの中でテレビ出演なんかしたりして。全く問題ないわけです世界観上。世界線的にも。

私が監督ならやりますね。ティーザー動画の予告編では『First Love』の音源がBGMとして流れているが、流石と言うべきか鳴った瞬間に映像の格が上がるのがわかる。魔法みたいだよね流れてくるだけで90年代トレンディードラマのあの空気感を思い出させるなんて。リアルタイムを知らない人でもその頃のイメージを喚起されそうだ。

だったら歌うしかないでしょ本人が。どうせなら『First Love』より『初恋』の方を歌って欲しいけど(劇中での“現代”は2018年以降なのだろうし)それは勿論どっちでもいい。毎回エンドロールで『初恋』が流れていた所を最終回だけヒカルのパフォーマンスにするとか、もうそんな直球の演出でこちらは大満足でございますので。それだけでNetflixから課金された甲斐があったと結論づけますので。どうかどうか宜しくお願い。

…という願望を持つ視聴者が居ないとも限らないので(現にここに一人居るしね)、それが実現しないならもう最初っから「宇多田ヒカルの出演はありません」としつこくクレジットや脚注や説明項目に書いておいて欲しい。………そうしておいて最終回だけそのクレジットをそっと外してサプライズを仕掛けてくれたら万々歳なんですが、ちょっと妄想が先走り過ぎてますかねワタクシ。ちょっと話がややこしいし。

でもねぇ、どうにも、想定されてる一般視聴者と私(たち)、との間に認識の齟齬が出来てる気がするのよね。『Laughter in the Dark Tour 2018』を実体験した人は、『初恋』が『First Love』の次に歌われたことで、如何にヒカルが今という時代にスケールバカでかく成長しているのかをよくよく体感してると思うのですよ。そのテンション感と、「宇多田ヒカルといえば『Automatic』と『First Love』で止まっている人たち」の温度感は、まるっきり違うものになってそう。Netflixがどちらに合わせてくるかは当然自明。私(たち)じゃない方ですね。

そこらへんの齟齬を埋めに掛かってくれるような構成、即ち、『First Love』で釣って『初恋』の凄味を伝えてくれるようなドラマ演出になっていたら、私(たち)としてはこのドラマを大傑作と讃えるのに吝かではないんですが、果たしてどうなっているのやらですね。

そして、今の私(たち)にとっては、それですら4年前なのです。今は『BADモード』という、そこから更に成長・進化した宇多田ヒカルと日々格闘しるのですよね。11月下旬から始まる連続ドラマの脇を更に進化したヒカルが通っていく可能性も大いにあって。どうなるんでしょうかね一体。楽しみ半分、不安半分といったところでしょうか。