さて一昨日にはこんな新情報。
──「First Love 初恋」宇多田ヒカルの楽曲たちとともに、20年のストーリーを切り取ったティーザー予告、あわせてティーザーアートも解禁!──
https://www.utadahikaru.jp/news/detail.html?id=546534
ティーザーとかいうからよくわからなくなるけどネトフリドラマの新着動画&新着写真てことね。10月30日が初恋の日ということで公開、と。
しかしなるほど、こういう風な予告編を見せて貰えれば、ドラマの世界観がより正確に伝わってきていいやね。『Automatic』や『初恋』がラジオから流れてきたり2001年の場面では『traveling』の広告看板がみられたりと、つまり宇多田ヒカルが現実と同じ世界線で活躍してる話ってことだ。2011年には震災もあるようだし、このドラマは史実とその時間軸に沿って「もしかしたらこんな人たちも居たかもしれないよ」という体で進むんだな。
いや勿論、これまでの予告編でもそうであろうことは伝わってきていたが、ヒカルの歌たちが、単なるバックグラウンド・ミュージックとしてではなく、登場人物たちの青春のサウンド・トラックとして機能しているという役割が明確になった。寧ろバックグラウンドとしては使いづらいくらいだわな。劇中で流れてるのか俺たちにだけ聞こえてるのか区別がわかりにくいかんね。そこらへんの区別の曖昧さをついた演出をしてくるようなメタ視点とかも無い、王道のラブストーリーを描いている雰囲気だ。
こうなってくるとやっぱりヒカルの出演あるんじゃないの?って気になってくるねぇ。宇多田ヒカル役として、になりますが。ヒッチコックみたいなほんのちょっとのカメオ出演とかでもなく…いやほんと、出るなら出るでフルコーラス歌って欲しくなるのよね。中途半端にワンカットだけ入れてくるくらいなら。そこはもうドラマの出来如何に掛かってくる。面白くて続きが気になって仕方ないとなれば悠長に宇多田ヒカルの歌なんか聴いてられないだろうし、惰性で観てるくらいなら宇多田の歌でも流してくれてた方がいい、ってなるだろうし。…結構ハードル高いな…。
予告動画全体としてみてみると映画的な絵作りで予算タップリ、という従前からの印象を引き継ぎつつ、かなりメロウでナイーヴでノスタルジックでロマンチック&センチメンタルな作風であると(ルー大柴みたいだな俺)察せられるが、これだと『Automatic』や『First Love』はいいとして、『初恋』が流れちゃうと全部もってかれる気がしてならない。いや寧ろそこに収束していくようにドラマが構成されてたら名作確定なんだけど、果たしてどこまで描き切れるか。演出の手腕が問われそうだね。