無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

新しく歌詞が届く人たちへ

スーパーボウルハーフタイムショウでのリアーナのパフォーマンスが絶賛されているらしい。私は(手話通訳さんしか)観てないのだが米前大統領が“single worst”と言っているのだから余程素晴らしいものだったのだろう。全世界に勇気を与えたのではないか。チラッと見掛けた写真では真っ赤なドレスを纏っていて『40代はいろいろ♫』のヒカルの姿を思い出したわ。というかそれ単に私が「あと3日で再びあのパフォーマンスが!」というテンションだからそう見えちゃっただろうか。「明日H3ロケット試験機1号機を10時半過ぎに打ち上げ」というニュースを読んでも「UH3+がどうしたって??」と訊く始末。宇宙関連のニュースも宇多田関連のニュースだと思ってしまう紛れもない重症ぶりだ。

まぁスーパーボウルだアメフトだというのはよく知らないのだが本音としてはヒカルのコンサートのハーフタイムにアメフトやってくれたらいいのかなと。又吉タイムですね。ヒカルの休憩にはちょうどいい。残念ながら現実ではNFLの経済規模には敵わないのだがそんなの知ったことではない。

なので時々スポーツイベントでヒカルの国歌斉唱が期待される声があったりすると、「スポーツの方がヒカルの前座やれよ」と思ってしまうのだけど、まぁ単純にヒカルが歌を披露するチャンスがあるならどこでだって聴きたいなということですわね。それはとてもよくわかる。スポーツって前座やるには長すぎるもんねぇ。奉納相撲とかそんな尺でないと無理だわね。歌は3分あれば感動できるからな。エンターテイメントのタイパとしては殆どのスポーツよりずっと優秀ですわ。という私はスポーツ観戦も思い切り楽しむのですけど!

…えぇと、何の話だっけ(笑)。そうそう、英欧米で売れると、歌うこと、パフォーマンスすることがステートメントとなってメディアに取り上げられていく。『40代はいろいろ♫』のような私的なイベントですら、「アジアやグローバルの市場を睨んで云々」とか邪推される。この無意識日記みたいにね(笑)。出来るだけそういうのから距離を置きたいとこなんだよねぇ。

というのも、例えば『BADモード』の『わかんないけど 君のこと 絶対守りたい』っていうのは、「何らかの外敵から守りたい」とかっていうのとは若干ニュアンスが違うんだよね。「君という存在が在り続けて欲しい。その為に私は何が出来る?」という願いを歌った歌詞でしかなくて。メディアのステートメント文脈(雑な日本語だな)って、すぐに派閥とか敵味方とかいう話になってしまうので、ヒカルの歌詞のテーマとは相容れないのよねぇ。それを考えると、ヒカルが、というよりUTADAがメディアの餌食になるほどにはブレイクしなかったのは僥倖だったというか本能だったというか。負け惜しみにとる人も居るだろうけど、まーそれはそれ。

今度のニューライブミニアルバム『40代はいろいろ -Live from Metropolis Studios』に収録される『Rule (君に夢中) – Live 2023』は日本語英語イタリア語の3ヶ国語で歌詞が構成されている。これで更にヒカルの歌詞が直接届く範囲が拡がる訳だが、どうか出来るだけ穏当に届いてほしいなと。理解して欲しいとは言わないけれど、これは何かの道具ではなくて単に貴方に届くメッセージなのよという“感覚”を、どれだけの人に持って貰えるのか、まだほんの切っ掛け程度に過ぎないとはいえ、そんな行く末を見守る気分でいるのでした。まる。