無意識日記々

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観賞後!(※ 映画と歌のネタバレしまくりです)

で映画観てきましたよっと。

いやなんでこのオファー受けたの!?

私ゃ御存知のように結局キングダム原作漫画の予習をしてきてなかったんで、ヒカルにオファーがあったのは、多分なんか回想編的なものがメインで結構しっとりした回なのかな、だから宇多田にバラードが発注されたのかなとか思ってたんですが、いや確かに前半にしっかり回想編はあったんだけどその半分がアクションシーンで、更に映画後半は、とことん戦いっ放しだった前作「遙かなる大地へ」をも上回る戦争しまくりし放題で、更にその一戦の渦中で「続きはまた次作で!」ってぶん投げる展開でな。いや待ってよ、これでラストにバラード流そうと思ってたのかキングダム制作陣は!? もっとこう、リリーフ的な、「俺たちの戦いはこれからだ!」みたいな…ってそれは打ち切られるヤツか、「次の映画もまた観に来てね」っていう繋ぎのエンディング・テーマ曲が要るヤツじゃん。あたしゃてっきり『Eternally』みたいな『戦いに出かける前の一休み』なパワーバラードが合うストーリーだと思ってたのに、全然違ったんだわ。うへー。

あれだわ、映画観るまでは『Gold ~また逢う日まで~』は「ヒカルも随分自由にやったねぇ」とか思ってたけど、逆だったわ。これヒカルはそう語ってないけど、このストーリーのエンディングにバラード発注してきた頓珍漢さを諫める為に「いや一応バラードで始めてはみましたけど、連作映画の流れとしては(少なくとも4部作以上ではあるらしい)、ここでアップテンポなリリーフ曲が要るんじゃないですかね」っていうかなり寄り添って譲歩した提案としてこの曲を作ったんじゃないの? だから第4作が公開される事を見込んで副題を『また逢う日まで』にして、更にこの台詞で曲をカットアウトで終わらせて余韻を次回作へと繋いだ、と。

映画を観るまでは「ヒカルさんも大胆というか不遜というか、気分で曲作りやがって」だなんて私も思ってたんだけど、違ったですね。音楽職人として、相手のオファーのいたらなさをカバー&フォローしまくった、めっちゃ優しさと慈しみに溢れた仕事だったんだわ。ほんま、ようこんなオファー受けたよねぇ。あたしが思ってたよりずっとヒカルさんの心は広かったのでした。凄いよホント、この包容力は!