無意識日記々

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唐突にロングインタビュー公開!

あーもう、聴いちゃったよインタビュー…今日公開になったSpotifyの「New Music Wednesday Music+Talk Edition」とかいうやつ。そりゃヒカル自らオススメしてきたら聴いちゃうだろうが。

こっから『Gold ~また逢う日まで~』についてあれやこれや推理していこうと思ってた矢先にそのあれやこれやがもう沢山答え合わせ出来てしまって嬉しいやら拍子抜けやらでな。いやでもこのテンポ感、ヒカルさんこの夏から秋にかけてまだまだ畳み掛ける気だね!? つまり、モタモタしてる暇はないってこったね。うむ、さっさと行こう。

ということで、ここからこの日記はそのインタビューを聴いた前提で進めちゃいますのでまだの人はお先に聴いてきて下さい。多分だけどプレミアムでなくても(無料登録でも)全編聴けるっぽいので!

https://twitter.com/utadahikaru/status/1686608253491220480

あ、一部だけだけど文字起こしもあるみたい。

https://spice.eplus.jp/articles/320799

いや~ここだけで既にお腹いっぱいなんですけどね…凄いボリュームだわ約45分間殆どヒカルが喋りっぱなしで社交辞令や探りタイムも殆どなく率直単刀直入に語ってくれてるのでな。

てなわけでまずはこちらを取り上げよう。上記の文字起こし記事にも掲載されている部分だ。

『実は後半のちょっと早口になるコードのパートからできていて。』

そうなのよね! 『Gold~』の前半と後半、「どちらを先に作ったか」をこれからじっくり推理していくつもりだったんだけど、先に答を言われてしまったんですよココで。後半のダンサブルなパートが先に出来ていて、前半のバラード・パートを後から(かなり苦労して)作ったんだね。

これは、予想しようと思っていた事でもある。というのも─この日記では頻出事項となっているが─、「ヒカルはいつもまずリズムパターンからメロディを導き、メロディが出来上がった後に最初のリズムパターンを捨象してバラードを作る』からだ。デモバージョンを聴くとまず『First Love』からしてそうだし、『DISTANCE』から『FINAL DISTANCE』、『Flavor Of Life』から『Flavor of Life - Ballad Version -』を作ったのもこのパターンだ。少し事情は異なるが『初恋』も最終稿でクリス・デイヴのドラムを抜いて完成した。更に変則的だが『Hymne à l'amour 〜愛のアンセム〜』のライブ・バージョンも似たようなもんだわね(だから元の原曲に戻っただけなんだけどもね)。ヒカルがバラードを歌っていたら作編曲ではまずそこに「どんなリズムがあったか」を想像するのがセオリーなのだ。

しかし、正直そう言い切るのを迷っていた部分もある。今回の『Gold~』、歌詞の乗せ方といい洒脱なコード進行といい、バラードとして非常にナチュラルだったからだ。今度ばかりはヒカルも歌詞からメロディ、コードでバラードを作ってきたのでは?と疑っていた。『誰かの願いが叶うころ』以来ってことになる? タイアップ相手も戦争映画でそこは「Casshern」にも通ずるからな…と。結果今日公開のインタビューで「リズム有りのパートが先」と判明した訳である。

これはつまり、ヒカルの作編曲が以前にも増して洗練されてきている事を意味していそうだ。A.G.Cookとの作業に慣れてきた点も大きいのだろうが、更に変幻自在に楽曲の行く末を操れるようになってきているのかもしれない。一方でインタビューでは『曲の内容を自分では選べない』とも語っている。いやもうヒカルさんいろいろなことがますます面白くなってきてるやないですか! こちらの筆もどんどん進めていきますよ。インプットが多過ぎて全然予定通りに進めれてないけどなっ!