無意識日記々

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夜空にヒカル、月と銀河。

週末はヒカルがインスタストーリーとeX-twitter英語圏での『Gold ~また逢う日まで~』へのリアクションを取り上げていた。結構エゴサしてる時期なのだろうか。それならこの日記も見に来たりして…とか考えると緊張してしまうのだが─と、書こうと思ったのだけど毎回こっちからメンション飛ばしてるんだから今更ですわね。ヒカルに読まれてる体で書いてるんですもの、読まれて不都合なことは何も無いわ。

なので真正面から「キングダムとあんた、相性いいわけじゃないでしょ」とか書くのも、案外他では書かれてないからどうにも尖った&穿った見方と思われがちかもなんだが、私としてはそういうつもりもなく。逆に主題歌として叩かれてたら「いやそんなことねーぞ結構合ってるぞ」みたいな書き方になってたかもはしれないわね。

さて先週「同型」と「同調」の両立にチャレンジした曲だと『Gold~』を評したが、流石に余りにもやろうとしたことがトリッキーなのでヒカルとしても様々な工夫を凝らしている。

そうね、例えば

『No, no, 消えないよ

 あなたの隣で見つけたもの』

の箇所、ここは原作を読んだ人や「キングダム 運命の炎」を観た人ならピンとくるだろう、嬴政が紫夏に月を眺めながら自分の心がまだ壊れきっていない事を教え諭して貰う場面が元になっていると思われる。月の美しさがわかるのだから貴方の心はまだ大丈夫、と。

そこまではわかりやすいとして、『Gold~』の歌詞はそこからこう展開する。

『プラチナもダイヤモンドも

 アンドロメダも勝負にならぬ』

ここは正直面食らった。映画を観る前も観た後も。古代中国の話なのにカタカナ使ってくるんかい、と。いやそれを言うならタイトルにアルファベット使っとるやないかとツッコまれそうだけどこういう場合は日本語だろうが英語だろうがフランス語だろうが「母国語」「母語」として登場してくると違和感は少ないのよ。カタカナというのは「外来語」なのである種のぎこちなさが生まれるのだが、それがどうにも日本から古代中国を見ようとしたときに「あんたは西洋から来てる言葉やん」と思わせてしまう。勿論、タイアップを考えなければ「宇多田ヒカルらしい歌詞だな」で済んでるんだけど。

特に「アンドロメダ」の唐突さが凄い。宝石の材料2つ並べといて宇宙に飛ぶんかい、と。で、多分だけどヒカルとしては「映画を観終わった人なら『あなたの隣で見つけたもの』と歌った後で夜空の月を思い浮かべているのではないか」という推理の元に、同じく夜空に「アンドロメダ銀河」が見えている風景を歌詞で表現したつもりなのではないかなとあたしゃ思うのですよ。恐らく本来の意味としては「プラチナは輝く。ダイヤはもっと輝く。アンドロメダはいちばん輝く」ということなのだろうけど。アンドロメダ銀河ってのは昔から「肉眼で見えるいちばん遠い天体」≒「いちばん輝く天体」の象徴だかんね。

という訳で今回のここの部分に関しては、少しわかりにくかったのではないかなと思ったんだけど皆さん如何だったでしょ。タイアップってほんと難しいわねぇ。