無意識日記々

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「君が心をくれたから」第8話感想


先週月曜放送の「君が心をくれたから」第8話、千秋が太陽の母親だったと知ってビックリ。全然予想してなかったので面食らった。後から知ったけど、結構予想してた人多いみたいねぇ。あたしゃ全然気づかなかったよ。でも、ドラマ観て楽しむという点ではあたしの方がいいよね?(…負け惜しみ(笑))


でも、そうかぁ、千秋って名字だったのねぇ。百合漫画や百合小説などを普段から嗜む身としてはファーストネームと見せかけてファミリーネームとか或いはその逆とか、そういうのは性別のミスリードの常套手段で年に4回くらいは遭遇するネタな気がするけど、テレビで月9ドラマを観てる時はそういうの読む時とは頭が切り替わってるからか全然発想がそっちに行ってなかったな〜。そうか、旧姓が「千秋明日香」だったのねぇ。そう思って千秋の言動を思い出してみると…うーん、どうだっけ?(もう忘れてる)


ふむ、しかし、そうなってくると「宇多田ヒカル主題歌のドラマ」という点ではますます力が入るね。亡くなった母親が我が子を思って寄り添ってくるだなんて『道』で


『消えない星が私の胸に輝き出す』


と歌った人にとってはぐっとくる展開だよねきっと。花火のひとつひとつの火薬の粒を「星」って呼ぶしねぇ(それは完全に余談)。


そう思って『道』の歌詞を思い出してみると(といいつつサブスクの歌詞表示をしっかりチェックしてるんだけどね)、


『私の心の中にあなたがいる』

『目に見えるものだけを信じてはいけないよ』

『この身はあなたと共にある』


という風に、『何色でも無い花』の歌詞、そして「君が心をくれたから」のストーリーにによくそぐう一節が幾つかあるのよねぇ。そのつもりでみると冒頭の『朝の気配がする』なんかも日の出の太陽を連想させ…いや朝陽ちゃんていうもっと直接的な登場人物がいるか…ともかく、花火って夜空に星の輝き、太陽の眩しさを表現するアートだもんね、なんというか、モチーフ周りが実にヒカルの歌詞世界観に合っているところが、このドラマのいいとこよねぇ。


https://thetv.jp/news/detail/1184975/

昨日ドラマプロデューサーのインタビューを読んだわけだけど、この様子だとどうやら初めの時点で全体のストーリープロット/構成は決まっていたらしく(五感を失う順番とかね)、となると、ヒカルも同じく歌詞を書く前の段階でそのプロットを見せてもらっていた可能性が高いわね。もっとも、だからといってそれを熟読したかというと、あまりネタバレさせすぎないのもどうやら歌詞を書く場合には有効な手段の一つのようなので確信は持てないのだけど、どちらかというと『何色でもない花』の感触からいえば、最後までの流れを踏まえている気はするね。特に、


『ああそんなに遠く無い未来

 僕らもうはここにいないけど』


の歌詞は、インタビュー記事の最後で「最後にどんなハッピーエンドが待っているのかも楽しみにしていただければと思います。」とハッピーエンドを断言してるだけに余計に気になるのよね。ヒカルはそれを知った上でこう書いたようでね。はてさて今夜の第9話は、どこまで話が動くのでしょうか? 『何色でもない花』の歌詞は、どこまでその意味を露わにするのかな?