もうどの話からしたらいいんだかわからん!
そうそう、『Electricity』が60秒分公開になったんだったね。
https://www.youtube.com/watch?v=KrCqLypwMlE
君と僕の間に
誰も入れやしない
離れていてもそれは
変わんない
薄暗いレストランに
遅れてきた君
僕らの席だけ一気に
違う惑星みたい
続かない会話には
慣れているんだが
君と話してると
あっちゅー間に朝
最初「一気に違う惑星みたい」が聞き取れなかったわ。よくわかったわねぇ。
さてさて。
この1分は「君と僕の間」に始まり「あっちゅー間に朝」で終わっているので、
「間(あいだ)」に始まり
「間(ま)」で終わるパート
ということに、なりますね。そして
間(あいだ)≒間(ま)≒ between
ということで、サビの
「Electricity Between Us」
に、どうやら繋がりそう。なので、この「Electricity」は、
「誰も入れやしない
離れていてもそれは変わんない」
と
「君と話してるとあっちゅー」…ってこれじゃなんのことかわからんな。
「君と話してると、朝までの長い時間も「あっ」と一言呟いたくらいの長さにしか感じない」
ってことが言いたいわけだね。
つまり、まずこの1分の冒頭は、距離的に、空間的に離れていても君と僕の間には何も入れない=入れる隙間、空間が無い=ひっついてるようなもん!実質距離ゼロ!みたいなことを言っている。
次に、一方でこの1分の最後は、夜と朝の間に時間が何時間と横たわっていようとも、君と僕の間では、たった一瞬!時間が経ってないようなもん!実質所要時間ゼロ!みたいなことを言っている。(震える手でデジカメ支えてるかどうかはこの際別として!)
そうなのだ、前者は「空間を実質ゼロにする力」、後者は「時間を実質ゼロにする力」の話をしているのだ。とてもよく対称のとれた歌詞となっている。
その「空間と時間をゼロにする力」の象徴がタイトルの『Electricity』なのだが、実際電気の力にはそのような効果があるのよさ。
物質を構成する原子は、原子核の周りを電子が取り囲んで出来ている。本来原子核の構成要素である陽子と中性子、そして電子はてんでバラバラなのだが、それらを結び付けてるのが陽子のプラスの電荷と電子のマイナスの電荷を引きつけ合わせるクーロン力、すなわち電気の力なのだ。(核力の話はここでは省略!)
そして、電気の伝わる速さ。これは、究極的には光と同じ速さにまで高めることが出来る。ご存知かどうかわからないが、光の速度になると時間は流れないので、即ち最も速い電気が自ら感じる時間は殆どゼロなのだ!(色々と細かい話は思い切って省略した)
つまり、電気の力は空間をぎゅっと縮めるし、感じる時間も限りなく小さく出来る。「誰も入れやしない」し、「あっちゅー間」なのだ。
そう、この聞こえてきてる1分の時点で、既にヒカルはタイトルの『Electricity』に繋げる為の布石をきっちり打ってきているのさ! 気軽な話し言葉の歌詞にしておきながら、この巧妙さ。フルコーラスだとどんな事になっているのか、楽しみで楽しみで仕方がないですよ。嗚呼、こんなの、あっちゅー間に発売日にならないかなぁ!?