無意識日記々

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フラゲ日にフラグ一杯立てたので僕に謝らせて下さいね綾鷹さん!


勢いのまま本日宇多田ヒカル初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』が店頭に並ぶ日をこうやって迎えた。ひとまず生きて辿り着けたことを喜ぶと共に…とか書くと「この人は健康に不安があるのだろうか?」と訊かれそうだけど全ての数値がオールグリーンな頗る健康体でございます。でも人間、事故だろうが心不全だろうが脳疾患だろうが、何の予兆もなく動きを止めちゃうものですからね。日々健康に気をつけるのが生きる事ですわ。


てことで無事辿り着けた事を喜ぶと共に、逸る気持ちを落ち着かせようと深呼吸。いやもう、ここんとこ毎日何かしらの発信があるもんだから気ばかり焦っちゃって。


ひとつひとつ、ですね。フラゲ日の今夜は配信より一足お先にフィジカルCDが手に入る一方、夜9時からは


綾鷹 meets 宇多田ヒカルtraveling’』スペシャルムービー


のプレミア公開だ。そもそもトラベを再録音するだけで驚いていたのに本人出演のTVCMまであるとは目が回ってしゃあないのだけど、しかし、タイアップ相手とのムービーでプレミア公開って大丈夫なの?という不安感が先に来た事は正直に記しておく。既に15秒CMと2分半のインタビュー動画がYouTubeに UPされているというのに、まだプレミア公開するような動画があるのかな? 


アルバムフラゲ日に、CDを堪能しようとする人間に横槍を入れてまでプレミア公開するのだから結構なものを用意しないと綾鷹ブランドの価値を下げる気がするのたけど、ミュージック・ビデオならそうだと言うだろうし、スペシャル・ムービーってなぁ。CMのメイキングとか、プレミア公開にそぐわないもんね。ギリギリ、ウェブ限定の2分間くらい宇多田ヒカル出ずっぱりのCM映像とかならまぁなんとかなるか…。


ここはやはり、再録トラベをフルで流すのは大前提な気がする。MVと同等以上のインパクトがないとねぇ。


そもそもですよ、綾鷹travelingってのが合ってない。23年前はFOMAとのタイアップだったが、携帯電話の最先端ってのとトラベの疾走感&ハウスサウンドのイメージがマッチしていた。今度の再録トラベは他のSF楽曲同様柔らかで爽やかなサウンドに変貌を遂げていてそこらへんは綾鷹のイメージに沿うとは思うがまだ不十分。そこを覆すようなムービーが欲しい。


となると、大友克洋のアニメをフィーチャーした『Kiss & Cry』や、エヴァで埋め尽くした『Beautiful World』のように、プロモーション・ビデオ/ミュージック・ビデオとは呼ばないけども、楽曲を(フル尺かそれに近い形で)大きくフィーチャーしたアニメ映像、イメージ映像なんかをもってこないと、今の宇多田ヒカルの勢いの割に合わないわね。


変な言い方だが、今日のスペシャル・ムービーは「待望の」という枕詞はついていない。ファンやリスナーからすると、アルバムのフラゲ日に突如降って湧いたプレミア公開なのだから、全然観る方の気持ちは整っていないのだ。そこを納得させるだけのものを見せてくれないと、2枚組アルバムの鑑賞を中断・後回しにしてまでネットに張り付く意味がないわよね。人によっては、チケット応募でそれどころではなかったりするかもだし。(私は後日ゆっくりやりますが)



かなり手厳しい事を書いてしまったが、物量で押せばそれでと思われるのは甚だ心外なのでね。どんな美味しい料理でも、お腹いっぱいだったら食べられないよ! 別腹を発動させるだけのものがないと、アクセスしてよかったという感想にはならない。それがフラゲ日というタイミングの宿命ですよっ。


取り敢えず、先に再録トラベを21時までに聴くべきか、夜までに決めておきたいと思いますっ。果たして現物を前にして聴くのを我慢できるかな今夜の私は!?