無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

『SCIENCE FICTION』の極々普通な総評を。


さて、せっかくの発売日なので、『SCIENCE FICTION』全体を聴いた総評などを。まぁ、他の人と言ってることあんま変わんないけどね。



取り敢えず、「ベスト・アルバム」という看板は詐欺同然だと記しておこう。ここまで「看板に偽りあり」な作品も珍しい。いや、でも、本来の意味での「ベスト・アルバム」という意味では、合ってるかもしれない。つまり、音楽ファンが手垢のついた意味合いで言う「過去曲をかいつまんで集めた有名曲集」という意味の「ベスト・アルバム」ではなく、「最高のアルバム」という意味でなら、これは確かに間違いなく「ベスト(な)アルバム」だと言える。まじでそれ。


後世の人が聴いた時、これを「最高傑作」と呼ぶのを躊躇うかどうか、これも見所なのだが今を生きる私(たち)は今に集中しようか。年がら年中昔の曲も最近の曲もまんべんなく聴いてる私のような身からすれば、陳腐なベスト・アルバムを出されてもいつも自分がプレイリストやシャッフルで聴いてるのと何も代わりないので「そんなものは作品と呼べない」とにべもない返答をするところなのだろうが、驚いたことに、、、いや、ヒカルなら当然か、全26曲、1曲たりとて流した/流れていったトラックがなかった。どれもこれも必ず「ん?」というフックがどこかにあった。それは、リマスターしかされていない『Fantome』以降の曲ですらそうだったのだ。随分変わってたねぇサウンド自体からして。


単なるリマスターですらそうなので、数々の2024 Mixなんてもう聴きどころ満載でな! いやよくもまぁこれだけ、聴き慣れまくった曲をリミックスして耳を楽しませてくれるよね。びっくりだよもう。『Automatic (2024 Mix)』である程度リミックスの方向性は把握してたつもりだったが、全くそんなことはなかったぜ。事前の予想を遥かに上回るバリエーションの豊富さで、もうずっと遊園地を待ち時間ゼロで周り続けてる気分だったよ!


そうなると新録3曲なんて「凶悪」なレベルの新鮮さだ。いきなりその新録の『Addicted To You (Re-Recording)』で幕を開けるのだからその自信の漲りぶりも当然か。昨夜スペシャル・ムービーをぶちこまれた『traveling (Re-Recording)』が創造する新しいハイ・テンション、そして『光 (Re-Recording)』の織り成す夢見心地と、三者三様全く隙がない。


そしてそして、新曲3曲の威力たるやもう「極悪」レベルである。もちろん純粋な新曲となると『Electricity』のみなのだが、『Gold ~また逢う日まで~』も『何色でもない花』も、25年の中から厳選された楽曲たちの中に無造作に放り込まれても全く動じないどころかこちらの態度としては「いよっ!待ってました!」な風格でしたよ彼らの登場に接してみると。おっとろしい。普通ベスト盤に新曲をプラスした場合どうしてもお客様感・外様感が拭えないのだが、『SCIENCE FICTION』は違うね。GoldとAFoNoCoとElectricityの3曲が他の23曲を「出迎える側」だった。主役・ホストは彼らだった。(人称の性別は省略させてもらったあしからず)


それというのも、総てにおいてヒカルが「いつものアルバムを作るのと同じだけの熱意を込めて」この『SCIENCE FICTION』を作り上げたからに他ならないのだろう。おっとろしいことしてくれたもんだな! 『SINGLE COLLECTION Vol.2』もシングル集とみせかけて主役はDisc2の新曲5曲だったが、この『SCIENCE FICTION』もまた新曲3曲が筆頭でそれに新録3曲とエディットが続き…という比重になっている。なんだかこの2作、タイトルの韻を踏んでることに今更気づいたりしているが、ヒカルが気合いを入れるとどうしてもこうなってしまうのだろう。うむ、しゃーなし! 全く参った降参である!



…しかしさて。こういう総評は、どこでも読める&聴けるものだから無意識日記読者的にはサラリと流してもらって結構です。こういう発売週の熱狂から離れた頃、カレンダーに書くことが何もなくなった頃に深く掘り下げるのがここのやるべきこと・私が読みたいことなので、それはまたツアーが終わったあとにでも、ね。そんときゃ読ませるからね? 今はまだこの熱狂の渦を引き続き享受しておきたい気分です。総ては気分次第♪ そんな気分!