無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

虚構化が与えるリアリティ

ルカ&ミチルのイメージが(当然乍)強いPoLの"私とあなた"だが、コレも又呼称や口調に囚われなければ様々な人間達の関係に解釈可能だ。 肉親、例えば母が子を生んでからの物語と読んでもいいし(その場合"友"に引っ掛かるが)、男同士でも男女でもいい。現実に引き裂かれる2人の間に生まれる感情を"対象の組合せに依存しないレベル"で捉えられている為聴き手も感情移入し易いのだが、同時に光が元々その感情を持つに至った特定の組合せは隠匿される。多分コレこそが"虚構が現実より教訓的"たり得る一因であって、光の個人的体験を普遍的に表現する秘策なんだと思う。