無意識日記々

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CAIRO 「Cairo」 (1995)

Cairo

Cairo

イングヴェイ・マルムスティーンを見出したマイク・ヴァーニーが1992年に設立したマグナ・カルタ・レーベルからの第3弾アーティスト。第1弾は先日紹介したMagellan、第2弾はShadow Gallery、でよかったんだっけか。あれ、順序違うかも。まぁいいや。このCairoは、冒頭の“Season Of The Heart”にみられるように、快活なヴォーカル・ラインとドライヴィングするベースラインはYESから、縦横無尽に駆け巡るキーボード・フレーズはEmersonLake&Palmerから、という感じのプログレッシブ・ハード・ロック・バンド。私にとって、最もサウンド・バランスが共感できるバンドのひとつ。これだけドラムとベースが強く主張しているのにリズム・ギターの壁を作る、ということが殆どない。DreamTheaterの登場以降、どうしてもギターリフはMetallica風味になってしまったりしたものだが、このバンド1995年デビューだというのにそれがまるでなく、しかしヴォーカルはドゥギー・ホワイトみたいなスタイルで、結構熱唱派だ。3曲目の“SilentWinter”のドラマティックな展開、キース・エマーソン的なキーボードの切れ込み方がかっこいい“Between The Lines”はこのアルバムの2大名曲といえる。最後の22分の大作はELPの“Tarkus”のフレーズをモチーフにしたと思しき楽曲。それにしても、この、骨太のリズムセクションにキーボードの様々な音色とフレーズ、快活で伸びやかなボーカルというスタイルには本当に憧れる。BGMにするならこのバンドがいい、と私は勝手に思っている。勿論、聞き流すという意味ではなく、音が鳴っているだけで心地よい、ってことね。点数は適当。201202012216追記。(83)