無意識日記々

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Moon Safari 「Doorway To Summer」

A Doorway To Summer

A Doorway To Summer

2005年発表の1st。インディーズだから仕方がないとはいえ、こんな素敵なアルバムを7年も知らなかったというのは何と人生を損していた事か。流石に名盤2nd&3rdには劣るものの、この時点で彼らの個性は7割方位は確立している。今現在のサウンドと比べるとややアコースティック寄りで、コーラスハーモニーも控えめな為、最初聴いた印象は「コリン・バースのソロアルバムみたいな音だな」だったが(誰に通じるんだこの例の出し方)、そこはMoon Safari、アルバム全体をしっかりとした構成美で貫いている。確かに、アコースティックの牧歌的な響きに寄り過ぎている為ぼーっと聴いていると眠気を誘われるが、折角ここまでここちよいサウンドなんだからお昼寝してしまえばいいんじゃないかいっそのこと。いやまぁそれはさておき、ここまで牧歌的でのどかな作風で11分の曲やら24分の曲やらを配し、更に1曲目と5曲目を連動させてアルバム全体を纏め上げる如何にもフラキンファミリーらしいアルバム作り。いやもうなんというか、いいな。実にいい。またレビューを書こう。(83)