無意識日記々

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システムの変化、リスナーの変化

熊泡はまぁ当たり前だが各所(っつったってネットサーフィンするだけなんだけど)で大好評のようだ。その時間帯のRadiko占有率35%とは恐れ入った。というか、Radikoなら占有率を簡単に吐き出せるわなそりゃそうだ。今まで関心がなくて考えた事もなかったわ。

ラジオ局が10以上居並ぶRadikoの中で35%、3分の1以上を占有するとなるとこれはかなり突出している。こうなればLismo Waveの数字も知りたいところだが、有料となるとぐっと分母が下がりそうだな。ともあれ、なかなかの注目度だったようだ。

あとは、来月の回に向けてどう告知していくかである。InterFMがツイート等でコンスタントにお知らせするのは勿論だが、やはりフォロワー123万の@utadahikaru自身が何度もツイートするのがいちばんだろう。初物でなくなったという事で、注目度はぐっと下がるだろう。なかなか記事にもならない。極端な話、幾ら評価が高くても聴いてもらえなければ始まらない。音楽ファンに好評な選曲眼、というのが「やっぱり宇多田は違うな」という声だけに終わらせないようにしたい。

ここを、どう判断するかだ。「かっこいい番組」と思われる事は決して人気にすぐ繋がるものではない。寧ろ、少しくらいダサい方が日本人にはウケがいい。その最前線でやってきたヒカルには釈迦に説法なんだけど。

問題は、案外システムにある。ヒカルは、InterFMで番組をやるという事で(とはいえどこまで意図的かは知らないけれど)どこよりも"InterFMらしい"番組を作り上げた。普段からInterFMを聴いている層には好評であるはずだ。しかし、今やラジオはインターネットと和解しつつある。RadikoLismo Waveでアクセスしてきた層とは、つまり普段InterFMを聴かない(聴けない)層である。そこの中に潜在的に存在していたであろう"InterFMを気に入る性向のあった層"は、また聴こうとなってくれるだろうが、それ以外の、宇多田だからという理由でチャンネルを合わせてきた層には「かっこよさ」はそのまま「とっつきにくさ」に繋がるだろう。結局は、ここである。システムの変化によってリスナーの可能性が広がったのだ。InterFMファンだけを相手にする感覚は、地上波オンリー時代に置いてくるべきなのだ。

だからといってヒカルが第2回から大きくスタイルを変えてくる事はないだろう。酒は飲んでるかもしれないが。自然体は、デビュー当時から一貫して変わらないのだからね。