無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

London Calling ... Home?

STINGの"I Burn For You (live)"はもろブリティッシュな曲で、Hikaruがロンドンに住みたいと言い出すのもわかる気がする―ってロンドン移住"説"は公式発表なんぞされてなかったな。まぁあんまり言及しない方がいいのはマスコミさんたちの対応を見ていれば明らかなんだけど、それも少し寂しいねぇ。別に隠しているわけじゃなく言わないだけなんだが、どうもそういう理屈は通じない。ロンドンでのエピソードとか、普通に話してはくれているんだけれど。

本来ならば、「留学」という単語がよく似合う生活を送っている筈だ。虹色バスかな。しかし、ニューヨークと東京のシャトル生活の印象が強すぎて、コスモポリタンが第3の拠点を構えた、という風にしかみられていない感。それさえなければ今は留学生活と呼ぶべきなんだろう。いや、今は今はと言ってるけれど、9月で年度変わりなら、本当の今現在はまた違う生活になっているのかもだけど。

住む土地の気候風土文化、何より人。そのテイストが今後の創作活動によって我々に還元される事を期待したいが、贅沢を言うなら、その「今」を切り取ってすぐに作品をリリースするような、いわば現地の風がそのまま吹いてくるような曲も聴いてみたかったかな、とは思う。STING4ADなどHikaruにとって特別なアーティストたちを生み出した土壌、そこから今度はHikaruがどんな花を咲かせるか。卑近な例でいえば、桜流しはPaul Carterとの共作だったが、彼はイギリス人なのだろうか。だとすれば、でもないけれど、それならば桜流しに英国の薫りが漂っていてもおかしくはないが…桜とつくだけあってあの曲はかなり"和風"だなぁ…。

無国籍風というとちょっと違うけれども、Hikaruの作る音楽にはアイデンティティという色が薄い。Popsなんだからそれでいいのだけれど、日本以外の国で受け入れてもらうにはそこをどうクリアするのか。偏見は認知認識の第一歩である。知ってもらわなければ偏った見方すらされない。英国でどんな人脈を作ったかはわからないが、その根っこの無さを面白がってくれるコリーグが見つかっている事を祈るばかりである。