無意識日記々

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just like ringing a bell ♪

時代に咲いた徒花というか、"Flavor Of Life"の800万ダウンロードは素直に凄いと思った。結局、世界年間ダウンロード数でも日本歴代ダウンロード数でも1位をとれなかったのがこの曲らしいのだが、そんな事を吹っ飛ばす位に800万という数字は凄い。当時日本中で、電話が掛かってきたりメールが着信したりするとこの曲が掛かっていたのだろうか。

どうにも、私には実感が無い。着信音にPopsを設定した事がない(電話着信もメール着信もずっと自作MIDIだ)ので、ピンと来ないのである。どうだったんだろう、と知る暇もなくガラケーは淘汰されスマートフォンの時代になった。私はスマートフォンではないので、ここでも時代から離れている。

スマートフォンを使っていても、着信音設定とか要るのだろうか? というのも、今や世の中の多くの人が「暇さえあればスマホをいじくっている」ので、わざわざ着信音を鳴らして呼ばなくても画面にアラートが出れば気がつくのだ。要らんのとちゃうかほんま。

それでもついつい、スマートフォン時代の着信音というものを考えてしまう。私はこういうのに疎いので、もし実際にあったらごめんなさい。

スマートフォンの強みは、ガラケーと異なりネットに常時接続している事である(いやガラケーだってずっと電波出し続けてんだけどね)。だったら、着信音もリアルタイムでどんどん変化するシステムに変えられないのか。例えば友達のA君の着信音を、特定の曲、例えば「宇多田ヒカルの"Flavor Of Life"」という風に固定化せずに、「宇多田ヒカルの新曲」とか「今週の宇多田曲」とかにカスタマイズできるようにするのである。ヒカルが新曲を出してA君からメールが来れば、ヒカル情報に疎くてもヒカルの新曲の一部が自動的に聴けてしまう。ちょっと面白いのではないか。

これだけだと色々と足りない。レコード会社の週間メルマガがスマートフォンに届くのであれば、毎週その週の新曲を着信音として提供すればよい。まずそのメルマガが到着した時の着信音がそれだ。期せずして新しい曲との出会いが演出できる。それで気に入ったらフルサイズをダウンロードする、という。

…もしスマートフォン時代でも皆が着信音を利用しているなら、こういうシステムを構築してレコード会社のプロモーションに利用すればいいのに、と思ってみたけどどうだろう。どちらかといえば現実的ではなく、「もしかしたらそうなっていたかもしれない未来」について語っているような気分がしなくもない。まぁ第一、アイデアを語っておいて何だが、私個人はこのシステムに興味が無い。だからあんまり力は入っていない。


ただ、もっと大きな意味でプロモーションについて考えるいい契機には、なった。今の御時世、スマートフォンに如何にプッシュ型の通知を送り込めるかが鍵だ。ホームページを用意して「さぁいつでもいらっしゃい」じゃあいつまで経ってもお客さんは集まらない。如何に悪い感情を抱かせずにこちらの"売り"を押していけるか。その間合いや距離感をうまく測れる事がプロモーション成功の鍵のような気がする。

昔はプッシュ型の代表格はテレビだった。テレビを何となく点けている人に、別に見る予定もなかったものを見せて購買意欲をかきたてる。各個人の選択に従って商売をしていてはいつまでも後手後手だ。先手を打って「これを買え」と伝えつつ、嫌がられない方法。オンライン・カスタマイズ・リングコール・システム(今名付けた)はそのひとつのアイデアだ。できれば、スマホを手に持つ人が突然のアラートを楽しめる形でカスタマイズされる事が望ましい。まずは音を聴いてみて貰わないとなんにも始まらないのだから。