無意識日記々

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歌を目でも愛でる方法を模索する

AbemaTVのヒカルのMV番組の総視聴回数が200万回を突破したそうな。結構な数字だね。無料のインターネットTVとしての注目を集める同サイトでも目玉のひとつという事か。そういや来月『涼宮ハルヒの消失』がオンエアされるんだっけ。名作だから未見の人は是非…と言いたいところだが予めテレビシリーズを観てないと魅力が半減だからな、そこから紹介しとかないとだったな。あらま。

私は普段ヒカルのミュージック・ビデオを観る習慣が余り無いので、やや距離のある話題だ。いや、余り無いと言っても普通の人よりも遥かに観ているんだろうが、音だけの方が気楽だな。

前にも触れた通り、ミュージックビデオというのは「出来上がった音楽に映像をくっつける」という手順で制作される為、どうにも作品としての強度に欠ける。単純に言って映像が弱い。なのにわずか4,5分の間にやたら情報を詰め込む為観ていて疲れる。そんなだったらヒカルの顔でも観ていた方がいい、といういつもの結論になる。

個人的に、では、音楽を聴く時にどんな視覚入力があれば嬉しいかなと思った時、嗚呼、「絵本」だな、そう思った。歌詞を何節かと、気合いの入った絵画を一枚。その組み合わせで何ページか。ページ数は、一曲で1ページでもいいし、まぁ10ページくらいでもいいかな。こども用絵本というのは見開き一枚に対して文章が2〜30文字という事もあるから、幅が有っても違和感は無いだろう。

例えば、今ある『花束を君に』や『真夏の通り雨』のミュージックビデオも、絵本にしたらぐっと私好みになる。どうしても動画だと観るのにせわしい。これが絵本で、一曲あたり見開き5枚位だったら、一分に一回捲る程度。まぁそれでも結構せわしいかもしれないが、歌詞を味わうにはミュージックビデオよりずっといいと思う。

花束を君に』なら、完成した切り絵を五枚か六枚見開き絵本で歌詞とともに見せてくれたら、何ていうんだろう、"豊かな時間"が過ごせそうじゃない? 『真夏の通り雨』も、ピュリッツァー賞を獲りそうな気合いの入った写真を何枚かとあの強烈な歌詞との組み合わせで売ってくれたら…いや、買うな。(ミュージックビデオも買うけどな&買ったけどな)

どうにも、『花束を君に』と『真夏の通り雨』の2曲は、なんとなく流しておくよりも、歌詞をじっくり味わいながら聴きたくなるので、歌詞を読みながら、というか書き文字言葉を目で愛でながら、と言った方がいいかな、そうやって聴く機会が多いので、そのような[「絵本」or「写真集」]ד詞集”のスタイルで聴けたらな、と最近思っていたのでした。

そのスタイルでアルバム作ったらフィジカル購入待った無し、ですよ。どうせ配信と両方買うんだけど(マスタリングの違いを確かめる為にな)、歌詞ですらすぐにWebで読めるようになってしまう今の状況では、フィジカルを引っ張り出してくる理由は殆ど無い。殆どの人が一回リッピングしたら終わりだ。てか、ハイレゾがダウンロードできるようになったら、フィジカルの音質優位すら失われてしまう。だったら、この手は結構効くだろう。ただ、各歌に対して絵を一枚以上描く、となったらヒカルが自分でやりたくてうずうずしてしまいそうでな。一枚あたり何日かける?何週間?何ヶ月?何年?―いつ完成するやら。全曲MV収録DVDを付録にした方が早いかもしれぬ。やっぱ現実的な案じゃねーな。残念じゃ。