無意識日記々

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ファントーム・フライング・ゲット・デイ

『おでん屋の開店時間まで

 外で立って待ってたら

 いっぱい蚊にさされた



 宇多田ヒカル

Music Station Ultraフェス、同番組恒例の「書き置き」である。いや、『置き手紙』かな。

何だろう、復帰後いちばん共感した。ホッとした。意味わからん。おでん屋なんぞ行かないし待たないし蚊にも刺されないのだが。余談だが「蚊に刺される」「蚊に喰われる」「蚊に噛まれる」の3つのうち貴方が使うのはどれ? 私は「刺される」が多いな。

そもそもおでん屋の開店時間ていつなんだ。朝なのか昼なのか夕方なのか。なぜ開店時間を待つ必要のある時間帯に赴いたのか。不可抗力なのか。不可解な事ばかりだが、これを読んで安心した。ニュー・アルバムを迎える心の準備がこれで整った、という位。何なんだろうね。

疎外感? アウトサイダー?? フランス語でいえば「エトランジェ」かな。いやそれだと英語のストレンジャー、見知らぬ人か。旅の客人、みたいな意味もあるか。でも、そういう感覚。番組スタッフも狙ってなのかいちばん下に持ってきてるし。皆ここに辿り着くまでにブラウザ閉じてそうだけど。


という感じでニューアルバム『Fantome』の店出し日を迎えましたね。未だに『6th アルバム』という表記は釈然としない。『Single Collection Vol.2』を入れないのは違和感が有り過ぎる。かといって、それなら名前上『Single Collection Vol.1』もカウントしないとマズい、という話になる。こちらは新録音曲が無しなので、逆に4thアルバム扱いされると首を傾げる。難しいもんだな、確かに。そうして"6th"という表記を受け入れると『8年半ぶり』という枕詞もついてまわる。果たして、うちらの実感と乖離した感覚ばかりが溢れ返る事になる。そんなに待ってへんっちゅうねん。

と、そんな気分の時におでん屋の前に立たれた。蚊に刺された。一安心。て謎の展開だが、落ち着いて、自然体で受け入れればいいかと肩の力が抜けた。売ろうと力むのは売る方でいい。買う方は、出来る気軽に、買う。買い過ぎたら売ればいいし。

という訳で楽しみである。今夜にはもう聴ける。ただ、確かにファースト・コンタクトは大事だが、今までのアルバムがそうであったように、これから何十年と続いてゆく『ファントームのある暮らし』の方がいちばん大切だ。新しい親友が増えるような、そんな感じ。という訳でこれからは、よろしくね☆ミ