無意識日記々

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実は発表順が逆?―11年前の様に

では、『誓い』/『Don't Think Twice』の派生バージョンは具体的にどんなものになるのだろうか。ゲームのストーリーもわからないうちに予想するのは難しいなんてもんじゃないが、ちょっと違う方面からみてみよう。

少し最初に戻ってみる。今回の2曲が発表された時に話題になったのは「変則的なリズム」である。ピアノの演奏がジャストではない点と、複数のリズムが重ね合わされている点。ここである。

『誓い』/『Don't Think Twice』は、基本的にはバラードと言っていいテンポで演奏されている。これは前作でいえば『after the battle』『Ending Version』を想起させるものだ。となると、最初に口火を切ったこの2トラック、派生バージョンな可能性があるのである。

オリジナルのシンプルなバージョンではない方から先に発表? そんな変則的な事がありえるのか?と思う所だが私達ヒカルファンは既に経験済みである。11年前、2007年の2月に発表された『Flavor Of Life』は同年1月に『ballad version』の方が先に発表された。後にCDシングルが発売になった時このバージョンは2曲目に収録されていたのである。つまり、派生バージョンの方が先に発表されたのだ。こういう事態を私達は経験済みなのである。

『ballad version』が先に発表された事で当時の私は随分曲の解釈に苦労する事になる。『ありがとうと〜』以下のサビメロは文句なくキャッチーなのにそれに繋げるブリッジ(Bメロですね)の構成がよくわからない。着うたで大ヒットした楽曲なので大半の購入者は気にならなかったのかもしれないが、スカスカのアレンジは一体どういう意味なんだ?と随分首を捻ったものだ。結構な時間が経ってからオリジナル・バージョン(CDシングルの1曲目)が発表されてそこで漸く、ブリッジには元々『Don't be afraid, You'll be ok.』というコーラスが存在した事を知り腑に落ちたのだ。そういう事だったのね、と。

つまり、今回の『誓い』/『Don't Think Twice』も、先に派生バージョンが発表されているのだとすればアレンジに違和感があるのは当然であって、今後オリジナル・バージョンが発表されてその時やっと「そういう事だったのか」と合点がいく、という展開も想像できるのだ。ヒカルとスクエニ&ディズニーによる壮大な仕掛けである。

しかし、もしそうだとすればCDシングルというか、ミニアルバムを出して欲しくなるよね。派生バージョンにリミックスにオーケストラにインストをフィーチャーした、『Flavor Of Life』や『FINAL DISTANCE』並みのボリューム、5〜6曲収録した30分〜40分位のヤツを。流石にこれは売れると思うんですけどどうですか?