無意識日記々

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発売日の右往左往

週末の報道合戦は凄まじくて、本来なら号外ものの「藤井五段一般棋戦優勝で六段昇格」のニュースを「羽生2連覇」が押し退けた感があった。どちらも天上の話だが、庶民が1日に認識できる情報量には限度がある。今回は「羽生くんが勝って、羽生さんが敗れて」と紐付きで覚えて貰えるからよいものの、普段であれば「あれだけの偉業なのに扱いが小さい」となっていたところだ。

メディア戦略は斯様に難しい。音楽業界も、同じ業界のライバルたちの動向だけでなく「世間の目」全体を意識せねばならず、となると音楽以外の様々なイベントにニュースシェアを奪われないようにプランを立てねばなるまい。

勿論突発的なニュースにまでは対応できないが、例えばサッカーワールドカップなどは最初からスケジュールが決まっているのだからそれに合わせて、或いは合わないようにメディアアピアランスを事前に調整する事は出来よう。幅広い分野にアンテナを張っていないとマーケティングも成り立たない時代になった。いやま昔からある程度はそうなんだけど今は皆でスマホの画面の取り合いだからねぇ。

ヒカルさんの場合は自らのアルバムとツアーとは別に大型タイアップとの兼ね合いがあるから大変だ。キングダムハーツの発売日が未だ発表されていないのは販売戦略の為なのか或いは本気で決まっていないのか。そちらの業界に全く疎い自分にはさっぱりわからないが、もし今キングダムハーツがソフトとしてのみならずハードの売上まで左右するようなビッグコンテンツになっていようもんならもう誰も関連商品のプロモーション戦略を端から端まで完全に掌握制御する事は出来なくなっているだろうね。

タイアップ相手が巨大過ぎる場合、逆に「だったらこっちはマイペースで進めるから」という契約になっていても不思議ではない。誰もどうしようもないのなら。

実際、コンサートツアーデイトは、我々に知らされていないだけで既に決定済みで動かせない筈だし、となるとアルバムの発売も、ズラせて一週間とかそんな単位に思える。つまり、動かせるとしたら『誓い』のシングルカットのタイミングだけだろう。配信限定であればそれはそこまで難しい事ではない。が、先日指摘したようにミニアルバムをアルバムよりかなり早いタイミングでリリースしたらかなり売れる可能性がある。こちらはCDでのリリースを検討してもよいだろう。しかしそれをするにはオリジナルアルバムの発売日とある程度離す必要があり、過去のテーマソングがいずれもゲームの発売日と大体同時期だった事を考えると、ゲームの発売がかなり早いタイミングになってくれないと実現味は薄くなる。ここらへんがどう転ぶかで、我々の手に入れられるマテリアルが変わってしまうとすれば気が気ではない。ワガママなのは重々承知ではあるのだが、歌手のファンをやっている身としては早くゲームの発売日を決めて欲しいものである。