無意識日記々

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#裸婦抱く を冷静に捉えさせる選曲

もう今日福岡初日か。この感覚だと瞬く間に最終公演になりそうだ。気付いたら台湾に居たりして。いや笑えない、笑えないぞ。

2曲目の『道』に対する私の感想は少々淡泊だ。1曲目が『あなた』だった時点で次は『道』だろうなと思ったし、じゃあ次は『traveling』か『光』 が来て…と瞬時にショウの組み立てが頭に浮かんだ。実際は『あなた』『道』『traveling』『COLORS』の順で『光』はもうちょっと後だったのだが。

パフォーマンス自体は文句のつけようがない、テレビで歌ったときより更に安定感を感じさせる見事なものだった。この曲の持つ本来の図抜けた難易度の事など忘れ去る位に。でもま、予想が付いた流れだっただけにインパクトはなかったな。

くどくどと繰り返すが、『あなた』〜『道』というオープニングは、「いつものニューアルバム発売に伴うツアー」というノリである。異なる世界線の話に過ぎないが、それはあたかも前作の『Fantome』のツアーをちゃんとやってて、そこでのオープニングが『道』で今回は『初恋』のツアーで…という。何だったら『Fantome』の2年前にも新譜出しててそこでもアルバム発売に伴うツアーを執り行っており…みたいな、もう「いつもの流れですよね?」という態度での選曲なのだ。「8年ぶり&20周年記念」という特別さを前面に出している訳じゃない。だからついついこちらも、実際にはありえない“いつもの態度”で接してしまった。

でも、結局それでよかったのだ。あれだけ凄まじくクオリティーの高い歌唱が繰り出される後半を体験してしまったら…まぁ、追々語っていくことにしましょうか。アニバーサリーも何もかも吹っ飛ばすような“今”の宇多田ヒカルの迫力については。本日もそれを知る人が福岡で何千何万と増えるのですわね。