『Laughter In The Dark Tour 2018』が大人びて落ち着いた印象を与えたのは、見た目も勿論だけど、やっぱり1曲目がテンポのゆっくりな『あなた』から始まったのが大きいと思われる。それまでコンサートのオープニングといえばアップテンポが多かったからね。
という訳で、各ツアー/ライブコンサートのオープニング・ナンバーを列挙してみよう。
『甘いワナ〜Paint It, Black〜』(LUV LIVE 1999)
『Addicted To You』(Bohemian Summer 2000)
『Wait & See 〜リスク』(MTV UNPLUGGED 2001)
『光』(ヒカルの5 2004)
『Passion』(UTADA UNITED 2006)
『On And On』(Utada In The Flesh 2010)
『Goodbye Happiness』(WILD LIFE 2010)
『あなた』(Laughter In The Dark Tour 2018)
一応生演奏ではないオープニングトラックは外した。ふむ、こうして並べてみると総じてアップテンポ、とまでは言えないか。『Addicted To You』とかミドルテンポってやつだろうし。とはいえこの曲はサビメロで急に熱くなるから、やっぱり「攻めの曲」に分類されるのよなぁ。『On And On』に関しては、アルバムのオープニングトラックだったということもあるのだが、ライブで演奏される時はとにかくギターの音が大きくてこれまた「攻めの一曲」という印象だったと付け加えておこう。
実は『Passion』がこの中では異色というか。シングル・バージョンやオープニング・バージョンと違って、ほぼアカペラで歌い上げるような、『Passion - after the battle -』に近いアレンジで始まったからね。そういう意味では『あなた』にいちばん近いオープニング・トラックは『Passion』だったかもしれない。とはいえ、ワンコーラス歌い終わったらあのドラムが嘶き始めるからそこは違うんだけどね。
そして、やっぱりどのツアーでも、その時の最新曲、その時の最新アルバムからの楽曲でスタートしてるのよな。このポイントは外せないと思う。常に、ニューアルバムが最優先……というと変だけど、それが強く念頭に置かれているのは間違いなかろう。確かに、昔の曲で始まってしまうと、それだけで懐古的なムードになっちゃうかもだからねぇ。現役感の為には最新曲で始めるのは必須かもしれない。
さて、となるとでは次のコンサートのオープニングトラックは何になるのやら?? 『One Last Kiss』で始めちゃうのが最も効果的ではあるだろうけど、いきなりそれでいいのかしらん? これは判断が難しいわ。新たなる代表曲ということで、セットリストの終盤に持ってくるのがいいような気もするしなぁ。案外、今出揃ってる曲だとオープニングが難しいかもしれない。あぁ、『誰にも言わない』だけはないと思うぞ?──とか言ってたらやってきそうで怖いな……。
まだまだニューアルバムの半分以上の楽曲は知らない訳だし、それらが出揃ったらまたその時に予想してみるとしますかねー。