無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

#裸婦抱く のお話が続きます。

ちと勇み足気味なのでもう一度纏め直すと。

そもそもこの『Laughter in the Dark Tour 2018』がヒカルにとってどういう位置付けのコンサートツアーなのか、という疑問がまず最初にあったのだ。

考えられる方向性は大きく分けて2つあって。

ひとつは、「8年ぶり」と「20周年」を前面に押し出す感じ。通常営業というより記念の特別なツアーだという認識だ。

もくひとつはその「通常営業」の方である。8年ぶりとか20周年とかは置いておいて、今を生きるアーティストとして今年最新アルバム『初恋』をリリースしたからそれに伴うツアーを“いつも通り”やるぞという態度。

この“いつも通り”が曲者で、普通のミュージシャンなら新作を出す毎にツアーをするところをヒカルはしてこなかった訳でね。フルアルバム7枚に対してこれでツアー3回目なので明らかに足りない。これが、「通常営業」「いつも通り」のコンサートツアーという捉え方を妨げるのだ。

で、ヒカルが今の2つのどちら(かに近い)の捉え方をしているのかをみる試金石として、オープニングの1曲目に何を選んでくるかでわかるんじゃないかというのが私の見立てだった。前者の特別営業なら『道』、後者の通常営業なら『あなた』だろう、と。そして実際は『あなた』だった。

というのが前回の話でした。

とまぁ、そんな風にコンサートを見始めたので自分はすっかり8年ぶりとか20周年とか忘れて楽しんでいこうとしたのだが、当のヒカルの態度をスクリーンや双眼鏡で眺めていると全くそんなことはなく、最初からところどころ感極まっている。3曲目の『traveling』では『横浜アリーナ 8年の思いがふにゃります』とまで歌った。(よりによってここで噛みやがった(笑)) もう完全に特別営業。

ところがこちらはもう『あなた』から『道』の流れで「新譜に伴うライブ』のつもりになっていたから「あれあれ?」となっていく。正直序盤(前半)からその戸惑いがかなり大きかった。

ヒカルのMCを聴いてますますその思いは強くなり…という話からまた次回。