『Message from Hikki』は頻繁に更新してた時期とそうでない時期の落差が激しくて、多いときは本当に多くて、一度途切れるとピタッと止まる。途中U3に引っ越したりといった事もあったし、コンスタントとは言い難かった。
なので、それを知る古参からすれば少々ツイートが途切れる位ならどうという事もないしというか今はどちらかといえば途切れていない時期に数えるべき頻度だという認識だし。まぁ勿論全然焦ってはいない。
でも『Message from Hikki』の時代を知らない、更に『Fantome』復帰以降しか知らないファンは今の状態は「宇多田ヒカルサイドからのアウトプットが途切れている状態」という風に映る。単なる慣れの差なのだがまぁ何事も経験なんだろうな。
こういうのが頻繁に起こるのは、ヒカルが自身のファンを確保する気がないからだ。ファンクラブを作らないのに端的に顕れているが、曲毎に気に入って貰えたりそうでもなかったりして貰えてれば十分だと本人が繰り返し言ってきている。
従って、アウトプットが途切れる事は全く怖くない。終わった事は終わった事。また次に新曲を出した時に聴きに来てくれればそれでいいのだから。
ファンを囲おうとすると途切れなく情報を提供し続ける事になる。インターネットが社会のインフラになった為情報はほぼ無限にあり、こちらからプッシュしていかなければ他の情報が摂取されるだけなのだ。渇望感を煽ろうとしても「じゃあ他のでいいや」と言われるのがオチなので絶え間ない供給が求められる。それが要らないのだヒカルは。
ある意味、物凄く自信がないとこれは出来ない。他に関心がいってる人でも新曲を聴かせればまたこちらを向いてくれる─要するにそういうことだよね。わざわざ自分をそんな厳しい立ち位置に追い込むなんてマゾヒスティックといえばマゾヒスティックなんだが、それを期待してずっと待ってる我々(ここを読みに来るような人種な(笑))はもっとマゾヒスティックだわな。いつまた与えられるかわからない断続的な放置プレイの数々。慣れきってしまって麻痺しているが、我々って結構な物好きなのかもしれない。まぁ映画の主題歌も決まってるし円盤はどうせ秒読みなんだし新曲も制作中なんだから、他の好きなアーティストでも聴きながら待っていればいいですのよ、えぇ。