無意識日記々

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なので、正直そろそろ幻滅したい。

『初恋』解禁から1年か…まだそれだけしか経ってないの!?というのが正直な感想だったりする。明らかに聴いた回数がおかしい。自分の印象の中で、こんなにひとつの曲を、1枚のアルバムを何回も聴くというのは近年なかなかない。

1年前の『初恋』解禁はドラマの挿入歌ということで当時暫くは歌のイメージとドラマのイメージが随分と重なっていた。歌を耳にするとドラマの一場面が浮かんでくるような症状が続いていたのだ。それも今は昔。今や『初恋』を聴いてもドラマのドの字も出てこない。誰が出てたっけ?なんてドラマだっけ?と一瞬改めて思い出さないといけないくらい。

代わりに思い浮かぶようになったのはいうまでもなく同曲の『Laughter in the Dark Tour 2018』でのあのパフォーマンスだ。まさかJ-Pop永遠の大名曲である『First Love』を前座扱い、露払いに指名するなんていう大胆な真似をするヤツが出てくるとは、ね。勿論そんなことが出来るのは宇多田ヒカル本人しか居なかったんだ。

あの厳かな大迫力のお陰でスタジオ・バージョンを今聴いても"端正なプロトタイプ"にしか聞こえない。当然、思い出す度に印象は"盛られて”いくわけで、その都度ライブ・パフォーマンスの神格化は酷くなってきていた。

なので、正直そろそろ幻滅したい。お前の中で膨れ上がって肥大化した『Laughter in the Dark Tour 2018』の強烈な印象は、インパクトを掘り返し続けた事に寄る記憶の改変でしかないのだと、実際の演奏と歌唱はこのようなものであったと、正規の音源と美麗な映像で直視させてうただきたいのだ。(なんかMikihhiんちに行ってデカいテレビでエムオン!で放送されたヤツを観に行くつもりだったんだけど未だに実行に移していないので、なんだろう、このまま円盤の発売になっちゃうのだろうか。モタモタしてんな俺。まぁそんな個人的な事はいいかな。)

でも、どちらかといえば円盤を鑑賞するよりも映像を配信して貰っていつでもどこでもポケットから『Laughter in the Dark Tour 2018』の音を聴けるようにしたいという方が要望・希望としては強いかな。そりゃさ、ライブ・アルバムを出して貰えるのがいちばんいいんだけど未だに一度も実現していないからね…

…いや希望は捨てちゃならんな。

ポップ・ミュージックには「ライブ・アルバムの名盤」というのが数多く存在する。ディープ・パープルの「ライブ・イン・ジャパン」とかそういうヤツね。勿論DVDでもいいんだけど、「ライブの素晴らしさで歴史に名を連ねる」為にはやはりまだまだ純粋な音楽作品として世に問うた方がいいように思う。この日記ではもう何回も書いてきたけど、実現するまでこれからもしつこく書いていきたい。「宇多田ヒカルのライブ・アルバムが欲しい」とね。読者の皆々様に於きましては「また始まったよ」とそこは軽く流しておいて欲しいぜ。