無意識日記々

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「もう5年経っちゃったかぁ」

5年かぁ。

そう、今日はあの『Laughter in the Dark Tour 2018』が始まって5周年の記念日なのだ。もうそんなに経ったのかと思う人も居ればまだ5年しか経ってないのかと思う人も居るだろうが、私の率直な感慨はといえば、

「もう5年経っちゃったかぁ」

というのがいちばん強い。そう、結局あれ以来全国ツアーのないまま5年が経過したのだわ。

確かに、宇多田ヒカルの日本全国ツアーのインターバルは長い。初めての全国ツアー『Bohemian Summer 2000』から2回目の全国ツアー『UTADA UNITED 2006』まで丸6年、そこから3回目のこの『Laughter in the Dark Tour 2018』まで丸12年と、五輪はおろか干支を一回りしないと次のツアーが来なかったりしたのだから、たかが5年無かったくらいでは今更だろう、と言われても理解できる。

間には幾つものスペシャル・ライブが挟まっている。1999年のデビューライブ『Luv Live』から始まって、『Natural Breeze 1999』や『MTV UNPLUGGED 2001』、2004年の『ヒカルの5』に『In The Flesh 2010』に『WILD LIFE』と、コンサート自体は結構行われている。だが「日本全国ツアー」はやっぱり特別だ。日本中にファンとリスナーが居るのだものね。

この5年の間も、数々のテレビ出演にインスタライブもあり、結構露出は少なくない。昨年などはスタジオライブ『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』にコーチェラ初出演など、オンラインながらライブで歌う姿をみることが出来た。今夏の出演攻勢もまだまだ記憶に新しい。だがそれでも全国ツアーはもっと特別なんだよねぇ。

『BADモード』というアルバムが殊に強力だった事もその感慨に拍車を掛けている。この作品からの楽曲を生で聴けたらどんなことになるのやら。5年前の『Laughter in the Dark Tour 2018』で聴けた『Fantôme』や『初恋』からの楽曲群の大迫力パフォーマンスを振り返る度に「これより凄いって最早人間辞めるつもりか?」と言いたくなるほど。渇望もあるが、何より単純にそれを知りたくもある。

でも新しいアルバム1枚だけでツアーって…と一瞬思った私もどうやら毒されているんだろうな。邦楽アーティストはアルバム1枚出す度にツアーをするのがスタンダードなのだ。今更宇多田ヒカルがスタンダードに準ずる必要は全く無いが、仮に結果的に準ずる事になったとしても何も特別ではない。

とはいえ、なんだかんだでこの3年の感染症禍の影響は大きかったのだと思われる。全国ツアーを計画しようとしていた矢先に出鼻を挫かれた、というタイミングであったのかもしれない。漸く今年になってその取り扱いが緩和され、各地で興行ラッシュとなっている。この状況下では、今度は箱の確保が困難を極めるという問題が改めて浮上してしまい、やっぱり全国ツアーは難しいねとなっている。更に何よりまだまだ子育て真っ最中。「ツアーをするなら夏休み」が合い言葉になりつつある(?)ので、ひとまず来夏まではツアーはないのかなと今一息ついているところ。

果たしてこれらの条件を踏まえてこうやって11月を迎えた。今年散々言ってきた「25周年に向けての企画」の声はまだ全然聴かれていない。このままだとその記念日である2023年12月9日まで何の音沙汰もないかもしれないわ。そこをのんびり期待しつつ、来夏のツアーに期待して資金確保&休暇確保に努めると致しましょうか。

でもまぁ、次は日本全国ツアーじゃなくてワールドツアーの可能性もある訳で…という話はまた稿を改めて、ですかね。