昨日ちょうどリンクをツイートしたので引用しておこう。5年前の『宇多田ヒカルのうた』アルバム発売後、井上陽水が自身のカバーアルバム「UNDER COVER 2」をリリースする段になってラジオで発言したものだ。
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井上(陽水):
(中略)
このアルバム(※ 「UNDER COVER 2」のこと)のスタートは
「宇多田ヒカルさんのカヴァーをやらないか」とお話を頂いて、
やってみたいなと思ってね。
宇多田さんは素晴らしい才能のある人ですから、
ぜひお近づきになりたいと思って、
させて頂くことになったんですよ。
ところが、「SAKURAドロップス」という曲でしたけど
どんな風にアレンジして良いのか見当がつかなくて(以下略)
https://www.j-wave.co.jp/blog/fmkameda/2015/07/28/
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この言い方からもわかるとおり、もともと井上陽水の方が宇多田ヒカルに会いたがっていたのだ。今回ヒカルが陽水へのトリビュート盤に参加するという体裁になってはいるが、陽水からすれば「ヒカル様に歌って頂く」という感覚かもしれない。恐れ多いというか。言うなればローリング・ストーンズへのトリビュートアルバムにチャック・ベリーが参加するような? ちょっと違いますね。
何しろ陽水は初めてヒカルと会食したとき緊張の余り「イタリアンの味がわからなかった」というのだから相当だ。一方「ヒカルさんは美味しそうに召し上がってらっしゃいました」という言い方からは「業界の大先輩を前にしてケロッとしている宇多田ヒカル」の姿が伝わってきておかしい。まぁ陽水もそれなりにリラックスもしていたんだろう。彼らしい。
という二人の関係性をアタマに入れてトリビュートアルバムを聴くとまたちょっと違う楽しみ方が出来るかもしれないねというお話でしたとさ。