無意識日記々

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お次は陽水週間

先週の椎名林檎ベストアルバム参加に続いて来週は井上陽水トリビュートへの参加になる。しかし全曲トレイラーでの15秒で総ては決してる感が強くもう特に不安がどうのとかはない。

勿論あの15秒足らずがフェイントである可能性も論理的には残されている。ストリングスの入り方が中盤から個性的になる展開とかそういうのがあるかもしれない。だがそれでも宇多田ヒカルは王道であって欲しいというニーズには応えているだろう。

ひとつ残念なのは井上陽水の『SAKURAドロップス』への返答という側面が垣間見られなさそうな所かな。これも陽水がああせざるを得なかった一方でヒカルはそうする必要がなかったという対比は描かれている訳で全く対話が成立していないとも言えないのだが、でなくば選曲の段階から再考慮が必要で、それは他のアーティストたちも巻き込む事になるから実務上無理で、という事なのか。『少年時代』を割り当てられた時点でこの流れは決まっていたといえる。

井上陽水なら「つまらない」と言って絶賛してくれるか。「宇多田ヒカルが歌ったら素晴らしいものになるのはわかりきっていたので何の面白みもない」と。こちらとしては、前も触れた通り、ヒカルのライブコンサートでカバーしやすくなる旨味はあったが、陽水の場合自分の「少年時代」でのパフォーマンスと否応無く比較してしまいそうで、それは何だか気の毒ではある。それを避ける為にもネタに走りたかったが現実はこうだ。納得して前に進むとしよう。

トリビュートアルバムという企画も井上陽水トリビュートという企画も既に新鮮味はない訳で、それなら普通に個々のパフォーマンスを楽しんでおけばよい。全曲トレイラー動画に続いてどんな動きがあるのか、ここから一週間それなりに敏感になっておくことと致しましょうか。