無意識日記々

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最近のむしずは早歩き程度かもしれない

でそうこうしてるうちに椎名林檎のベストアルバムが発売になり。衣装展示が始まってテレビでも取り上げられるなど。そんな中ゆみちんが発した「ヒカルちんはおねえたま」発言が物議を醸し出しているようで─…間違ってはいない筈なんだが何だか誤解を招いているような気が。間違ってはいない筈なんだが。

同期とはいえ4歳歳上からも人生のパイセン扱いされているヒカルちん。しかも椎名林檎嬢といえば相手がどこの国の宰相であろうが大統領であろうが足蹴にしても似合うような相当強烈なパブリック・イメージをお持ちの方。そんな人が相好を崩して「お姉ちゃんみたい」と呟くからには本当に相当に頼もしいのだろうなぁと。でも我々に対しては投げキッスを捨てキッスにするシャイで恥ずかしがり屋な素敵人物だったりする訳でまぁ全方位というかどうとでもなるというか。ご馳走様です。

『歌姫ってなんなん』もそうだが、このようにしてパブリックイメージは更新されていくのかなぁと。どうしても宇多田ヒカルといえば20年前のテレビ出演で軒並み視聴率20%台後半を叩き出した時の印象が強くてその頃の「タメ口で生意気でハイテンション」なイメージのまま引き摺ってる人が大変多くてな……いやだってね、近年のヒカルの視聴率とか一桁台ですよ? つまり、20年前に観たっきり一度もそれからヒカルの喋り姿を見たことの無い人が一千万人とかいう規模で現存する訳です。視聴率10%で大体一千万人だから。そのひとたちにとってはいつまでも「キャピキャピ喋って『First Love』をしっとり歌う16歳の少女」のままだったのです。20年間ずっと。

まぁそれが3年前、2006年の紅白歌合戦に出た事で漸く潮目が変わりまして。初出場だったのでね。で視聴率が40%台とかか。そこらへんから徐々に宇多田ヒカルのパブリックイメージが変わり始めているのかなと。

となると、話は一足飛びになりますが、フェスティバルのヘッドライナーをやる日が来ても大丈夫な下地が出来ているかなと、ふと思ったのでした。多分最大の障壁はSNSの事を「軽くむしずが走る」と評したヒカルの内向的な性格だったんでしょうけど、今椎名林檎から「頼もしいお姉さん」扱いされるパイセンなら首を縦に振る可能性がゼロではなくなってきたかもしれません。いや勿論我々としては単独ライブコンサートでフル時間たっぷり歌を聴きたいのですけどね。そういう話が出てきてもおかしくない時期に差し掛かってきたかなという程度の話なのでした。