今朝はJRでクレカが使えないシステム障害が発生しているらしく。ふーん。
新しいツールが現れたらこれからは〇〇の時代だとかやかましくなるものだが、それで古いツールの有用性がまるごと消えると即断するのは拙速で。電子マネー決済は便利だが一方で現金も持っときゃいいだけの話だと思うんだけど極端から極端に走る人は後を絶たない。
書籍も音源もそうだよねぇ。電子書籍は便利だが紙の書籍にはそこにしかない能力もある。ギフトに贈りたいなら紙ですよねぇ。美しく重厚でインテリアにも耐え得る紙の書籍なら贈り物にも相応しい。あ、私に本を贈りたい人は電子書籍でいいですからねー。(何を言っとるのか)
音源もCDの方がまだギフトに耐え得る。というか、CDをメインにして色々と意匠を凝らした商品をギフト用にアップデートしてくれればなと。昔でいえば、いや今もか、オルゴールみたいな役割をCDが担ってくれればね。とはいってもこちらは書籍と違って専用の再生機器が必要だからやがて廃れてしまうかもしれない。そうなるとプレイボタンみたいなイヤホンさえあればすぐ聞ける装置に移行しそう。CDは紙の書籍よりずっと絶滅の可能性が高い。MDだってあっさり絶滅したからねぇ商業的には。SONYはまだ機器の修理をしてくれるんだろうか……。
でも音楽なんて元々空に溶けて消えてなくなるのが本来なんだし記録できるようになってからまだ二世紀も経っていない。紙の本は何千年、何十世紀という歴史があるのだから流石に比較するのも億劫だわね。
ストリーミングのお陰でなんだかまた「溶けて消えてなくなる」感覚が強くなっていたり。それは言い過ぎにしても、幾らでも次から次へと流れていけるのでそんなに重々しくこだわらなくなっていて。
15年前のメッセを読むと、ヒカルが「おニューのipod shuffle」を首からぶら下げている。もうそんなに経つのかともまだそれくらいしか経ってないのかとも思う不思議な距離感。今はぶら下げなくてもワイヤレスイヤホンを耳につけるだけでいい。ヒカル自身もまた音楽の楽しみ方が現代風になっているだろう。一方で息子が音楽に反応する姿をみて、人間というリスナーの普遍的な側面も痛感しているに違いない。そう考えると、ストリーミングの時代になったからといって古いツールを早々に諦めるとも思えない。まぁ、VHSは発売しなくなりましたけどね!
『First Love 15th deluxe edition』と『Laughter In The Dark Tour 2018』のフィジカル商品を思い浮かべれば、そういった旧来のメディアをどう売ってくれるのかというビジョンは明らかだ。他方、例えばSpotifyやApple Musicがシステム障害を起こして暫くストリーミングが聴けない事故が起こったりするかもしれない。VHSのように商売にならなくなっては致し方ないが、まだ売ってくれているうちはセキュリティのことを考えても複数のメディアを有効に活用できる態勢と姿勢でいた方が何かと得かもしれないね。