あたしのようにウィルスの所為で行く筈だったライブコンサートに行けなくなってガッカリしてる人も在るだろう。こんな時はいつか来るヒカルのライブの妄想でも繰り広げながらその時を待つとしようぜ。
『Laughter In The Dark Tour 2018』では、以前までピアノで弾き語りをしていた『SAKURAドロップス』のエンディングでシンセを使ったキーボード・ソロをヒカルが披露していた。益々舞台上で鍵盤と相対する自信を深めているのだろうか。そうなら実に良い事だ。
であるならば、例えば他の鍵盤奏者たちとセッションに繰り出すのなんかはどうだろう。舞台上では専任の鍵盤奏者の他に、時機に応じてギターもキーボードもなんでもござれのユーティリティ・プレイヤーが鍵盤を弾いたりするケースも多い。ならばステージ上でヒカルを含めた3人の鍵盤奏者がズラリと居並んでキーボード・ソロを交換し合うなんて如何だろうか。視覚的にも実に華があるだろう。
となると選曲だが、やはりここは『HEART STATION』ではないか。ヒカルがこの曲のイントロとアウトロは3つのキーボード・フレーズで成り立っているとインタビューで答えていた。それは鍵盤奏者が3人必要なのか、それとも2人で足りるのか、はたまたフットベースペダルを使えば1人で演奏出来ちゃうのか、あたしは鍵盤を弾けないから詳細はわからないんだが、3つのラインがあるというのだから3人で弾き分けるのでなんの問題もないだろう。やろう。
やはりそうすると『HEART STATION』のアウトロをストレッチするのがいいだろう。同曲のエンディングで3つのフレーズを徐々に崩していって3人でソロを交換し合う。うむ、これはステージ映え間違いなしだな。
で、そこからがライブの醍醐味だ。ヒカルのレパートリーには『HEART STATION』のヴォーカルをサンプリングして再使用した楽曲がある事を思い出そう。そう、『Gentle Beast Interlude』である。『HEART STATION』のアウトロからトリプル・キーボード・ソロ・セッションを経てそのままシームレスに『Gentle Beast Interlude』に雪崩込むのだ。これはかっこいい。未来は約束されている。
そしてまたこの『Gentle Beast Interlude』もぐぐぐっとストレッチしよう。『WILD LIFE』で『Passion』の前の『Eclipse (Interlude)』がストレッチされて大いに盛り上がった事を想起。それを今度は『Gentle Beast Interlude』でもやってやろうという腹積もりだ。『Eclipse』と『Passion』の間には一瞬ブレイクの間があったが、『Gentle Beast Interlude』はそのまま切れ目無しであの『Celebrate』に繋がっていく。ライブで演奏すれば盛り上がること請け合いのあのダンサブルな名曲がいよいよ初披露される瞬間だ。いやー想像するだけで滾ってくるねぇ。会場は狂乱の渦になるのではないか。
どうでしょう、この、『HEART STATION』〜『Gentle Beast Interlude』〜『Celebrate』の3曲をトリプル・キーボード・セッションを経てメドレーで一気に聴かせ切ってしまうセクションは。興奮すると思うんだよなぁ。
ただ、この3曲が発表されたのは2008年。もう12年前の事である。もしこのまま更にモタモタしてこの曲のライブ初披露が遅くにズレ込んでいくと、この曲をリアルタイムで聴いてライブコンサートで聴ける日を待ち望んでいたファンの皆さんがどんどん歳を取ってライブではしゃげない感じになっていったりしてたら、なんとも惜しい。後追いの若いファンが盛り上がってくれるんならいいんだけどねぇ。そんな昔の曲、しかもシングルになってないアルバム曲をチェックしてくれているかどうか、だよね。
もうそうならない前に早急にこの3曲メドレーをライブコンサートで実現してしまった方がいいだろう。みんないつまでイケイケでいられるかわかったもんじゃない。立って騒いでハシャげてるうちにこういうダンサブルな曲はやっちまいましょう。そうしましょうっ!